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長崎/人物・歴史・エトセトラ

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2023年2月の記事一覧

長崎市最古のRC造(鉄筋コンクリート)・橋梁「 新橋 」2023現在

鉄筋を入れたコンクリートの工作物・建築をRC造と呼びますが、長崎市に残る最も歴史の古いRC造の橋梁が、長崎県庁に近い、岩原川の河口に架かる「新橋(或いは岩原新橋)」です。 架橋が大正4年(1915)で、世界遺産で名高い、軍艦島の最古のアパートである30号棟よりも、一年古いRC造の工作物です。 この橋梁のことが気になっていたので、先日用事で近くへ行った際に、現在の様子を確認してきました。 ご覧のように、橋梁と言っても、通行の為の用途は、ほぼ無く、店舗兼住宅の下という状況のた

柿の木と石垣 ~ 人が暮らした跡

数日前、武田鉄矢さんのラジオを聴いていると、民俗学者、宮本 常一さんを大好きだという話が出てきまして、納得したのですが・・・。 宮本氏が著作の中で、「様々な地方に残されている石垣を見るにつけ、当時の名も無き石工たちの(後世に残すべき)仕事に対する誇り高さを思い知った・・」ということを記していることを紹介していました。 これは時津町・西時津郷に残されている庄屋跡の石垣と柿の木です。 私も宮本 常一さんの本で読んだことですが、以前は女の人が嫁ぐ時に、1本の柿の木を持っていっ

長崎市の風景 本原教会の聖ペドロ・バプチスタ像と浦上の谷

本原教会の聖ペドロ・バプチスタ像と「浦上四番崩れ(カトリック大弾圧)」の舞台となった浦上の谷。 「マリアの山」「十字架山」「秘密教会跡」「浦上養育院」「お告げのマリア修道会十字修道院」「カトリックこうらんば墓地」「聖フランシスコ病院」など。 時代こそ変わっても、この谷間一帯こそが、「カトリックの郷(さと)」なのです。