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長崎/人物・歴史・エトセトラ

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2021年5月の記事一覧

牛馬も歩みを渋った難所・・・打坂の歴史

長崎市の北部に位置する時津町と長崎市の境付近にある打坂(うちざか)。今では切り通しとなり、なんでもない坂なのですが、この何でもない坂が実は多くの歴史を背負っていました・・・ そもそもこの「打坂」という名前の由来ですが、切り通しとなる前は時津街道一の急坂であり、牛馬に鞭を打たないとなかなか登らない、ということでこの名がついたようです。 古くは、長崎・西坂の丘で処刑されたカトリック神父や修道士など26人のキリシタン(後の26聖人)が京都・大阪から護送される際に通った道です。

長崎の世界遺産とは何か・・・

数年前、朝日新聞で特集として掲載されたのが下の写真でした。 長年の農作業によるためか、随分と節くれだち、ごつごつとした「手」が写されていますが、これは長崎出身のアーティスト福山 雅治さんが、自分の祖母の手を生前に撮影したものです。 その写真には次のような文が添えてありました。(一部、違っている場所があるかもしれません) 『 長崎県大村湾沿いののどかな農村。この地で、女性は女手一つで子どもを育てた。 雨の日も風の日もひたすらみかん畑で農作業に励んだ。 楽しみといえば読書くら