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#子ども

まだ「初々しい」時代の下絵たち

私の生業としての画業のスタートは、まだこんな初々しい下絵達からであった。

歌川広重が、浮世絵の中に描いた「子ども」

構図など、リスペクトしてやまない歌川広重ですが、「浮世絵の中に、子どもは、どのくらい描かれているのか・・?」とふと思い、調べてみることにしました。 しかし、意外や少ないことに気づくのに時間はかかりませんでした。下の「名所江戸百景 駿河台」に描かれている鯉のぼりの中にすら、一見子どもの姿はありません。 むしろ、この時代に、今で言う「子ども」という概念があったのだろうか?と思わずにはいられません。浮世絵の中に登場する数少ない子どもの姿は、この「京都名所之内 淀川」にあるように

僕の子ども絵日記 ~ ながさきの四季

2011年3月11日、何の因果か、東日本大震災の起こった日に、長崎新聞社より発刊されたもので、約3年間月1回、同新聞の生活・文化欄に掲載されたものです。 これに連載時にはなかった「軍艦島タイムスリップ編」4編を収録しています。 内容は、長崎県全郡・市・町を舞台に、フィクションの設定の子どもと大人たちのやりとりと、そのテーマに関する自身の思い出を綴ったエッセー。イラスト。舞台となった写真とイラスト・マップが1セットになっています。(自伝ではありません) 下のようなイラスト

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家族とは何か?について考えさせられる、チャップリンの「 KID 」

チャップリンについては、膨大な書籍が刊行されているようですし、多種多様なバイオグラフィーも飛び交っているようなので、そこには深くは触れず、ただ「 KID (大正10年公開)」という作品にスポットを絞ってみたいと思います。 下は「 KID 」の中のワン・シーンです。 かたく抱き合う親子の姿ですが、この2人、血のつながっている親子ではありません。 喜劇作品の設定としては、限りなく浮浪者に近いガラス職人が、ふとしたことから捨て子を拾ってしまう、というものとなっています。 しかし