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2024年1月の記事一覧

私のお薦めの絵本 「からすのパンやさん」 かこ さとし作

何かと後悔することの多い、子育てだが、「読み聞かせ」を毎晩やったことは、「やってよかった!」と自負できることである。 「(絵本を)5冊読まんば、寝らん!」という時期もあったので、小さな図書館の何百、何千?という絵本を借りまくって、読み聞かせをしたが、その中でも「からすのパンやさん」は、一番と言ってもいいほどお気に入りの絵本。 もちろん子どもも好きだったし、私も妻も好きな絵本。 物語は、いずみがもり、くろもじ3ちょうめに暮らす、カラスのパン屋さんに「オモチちゃん」「レモンち

少女の日記としてではなく、一人の人格ある人間のものとして「アンネの日記 増補改訂版(文春文庫)」を読む ⑫ 大人脳である14歳は、親に言われて人生を変えない、ということ

この日の日記は、「大人脳である14歳(15歳かそれ位の年齢)は、親に言われて人生を変えない」ということをラジオで人工知能研究者(脳科学者)が言っていたが、その裏付けとなるような内容である。 このことはアンネ・フランクに限らないだろう。 私も含めて、子どもを持つ親というものは、ついつい子どもに対して、何歳になろうとも「リスペクトの無い、子ども扱い」をしてしまうものだと自覚し、反省すべきだろう。

シャンソン「La vie en rose」で、フランス語の触りを学ぼう

私が、作業中や運転中、ヘビーローテーションで聴いているシャンソンの「La vie en rose」。 フランス語というのは、まったく意味はわからなくとも、何とも耳心地がよい。 中学生の頃、英語の爺さん先生が、カセットレコーダーで「はい、ジスイズアペーン!」と言ってた頃から、全く英語の進歩の無い私だが、フランス語と言うのは、大いに学んでみたいという動機付けはある。 今回、francais.france.abc という方のすばらしいブログにたどり着いたので、そのお力を拝借して、

「名犬ラッシー」の元になった犬のエピソード

私が幼い頃、犬と言えば「コリー犬のラッシー」で、当時のお金持ちの家庭では、よくコリー犬が飼われていた。 原作者エリック・ナイトはイングランド・ヨークシャー出身のアメリカ人であり、「 Lassie - come home 」は1938年に米、サタデーイブニングポスト誌上に初めて発表された。 ラッシー・シリーズは、その後何度もドラマ化、映画化され、日本でも大人気となったわけだ。 私の子ども達も尚、「めいけんラッシー」という子ども絵本で、この物語を読んでいる。

八代 亜紀著「素顔」より 「街づくり」に「遊び」は、絶対に必要なファクター

八代さんの訃報の後に、図書館で借りて読んでみた。 いろいろと、その人柄をしのばせる文章であったと思う。 「6章 こんな時代だからこそ」の中の「 遊びを伝えたい 」は、特にインスパイアされるものであった。 私も今の地元長崎市の街づくりには、違和感ばかりを感じるからだ。 都会地の模倣。インバウンドという、外貨を獲得することしかみていない街づくりは、西九州新幹線やハウステンボスのような箱もののように、やがては衰退していくだろう。 私は、空き地ばかりの坂の途中に、アンツーカーを貼

「平等な生命へのリスペクト」「旅立ち」「ともに背負い歩く」「純粋な心」が私のアートのテーマである

「平等な生命へのリスペクト」 「旅立ち」 「ともに背負い歩く」 「純粋な心」 それらが私のアートのテーマであり、原点である。 それらをイメージさせる画像をFB上で見つけたので、ご紹介したい。

「カッコつけない等身大の音楽」~六角精児バンドこそ、我々の世代には、カッコいい

誰でもそうかもしれないが、私は「カッコつけ」が嫌いである。 昭和の長崎には「きゃーぶり」という言葉があった。 これは「カッコつけ(た奴)」という意味で、「きゃーぶんな!」と大変嫌われたものだ。 「カッコつけ」は、女子連からも「よっそわーし(今で言う、ダセぇ?)!」と嫌われたものだ。 「昔、芸能界で一旗挙げた芸能人?」が、我々と同世代であるにも関わらず、今でも茶髪にサングラス、ネックレスなど必死にアンチエイジング?し、SNSに写真をあげてたり、音楽をやっているのをみると、生理

私の好きなシャンソン / フランソワーズ・アルディ 「Soleil」

フランス語のなんとも言えない、音の感じは、他のどこの国とも違っていて、耳にするだけで心地よく、集めに集めたシャンソン集を作業中や運転中などに、かなりの頻度で聴いている。 そんな中で、お気に入りの数曲を紹介したい。 フランス語は、若い頃ちょっとだけ勉強したことがあるが、すっかり無くなってしまった。 特にサビである、Soleil, je t'aime (太陽さん、あなたが好きよ)のメロディーのところが気に入っている。

カポーティの「クリスマスの思い出」で英語を学ぶ ①

この歳になっても、なかなかマスターできていない英語を、自分の好きなカポーティの作品「クリスマスの思い出」で学んでみます。 興味こそが、学習の根源だと信じて。 多分学生向けのテキストだと思いますが、原文をアマゾンで入手。 A CHRISTMAS MEMORY ピンとこない単語・熟語を翻訳サイトで翻訳。 commenced 開始 seasonal roar 季節の咆哮 Just today the fireplace commenced its seasonal r

太陽のように温かな母親の人柄が、チャップリンの才能を開花させた ~ 「チャップリン自伝ー若き日々」を読む ④

母ハンナは激しい片頭痛に襲わるようになり、針仕事もできなくなっていたが、ある日、兄のシドニィが新聞売りの途中で、財布を拾ったことで、子ども達二人に生涯消えないような最高の一日をプレゼントしている。 母は敬虔なキリスト教の信者であったが、いわゆる融通性のある人物でもあり、「子どもには、その時にしか価値(意味)の無いお金の使い方」があるということを、よく知っていた。