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2022年7月の記事一覧

やさしい木曽馬

「やさしい木曽馬」という子ども向けの本をご存知でしょうか?庄野 英二さん作で1983年に偕成社から「新編・絵本平和のために」シリーズの中の1冊として刊行されたものです。 この本は長野県木曽郡開田(かいだ)村という場所で本当にあった話を小学校低学年の子ども向けに絵本にしたものです。 木曽馬の産地であった開田村では、人と馬が同じ家で暮らしたばかりか、日当たりのよい南側に馬が住み、日当たりの悪い北側に人が暮らしたというほど馬を大事に家族のように育てていました。 山深く、冬に厳

中国の画家、徐悲鴻の描いた馬たち

中国の画家、徐悲鴻(じょひこう、1894年~1953年)の描いた馬たちの絵はすばらしい。 「馬の切手」を探していた時に目に留まったのは、ハンガリーの切手だったが、その図案となったのは、中国の画家であった故・徐悲鴻氏のもの。 切手の中には、「徐悲鴻」「馬年」の文字が見える。 これは、どうやら中国の人が描いたものだなとわかりました。 それにしても、どの馬の4つの図案も、本当の馬の生き生きとした表情(姿)が表されていて、このほど的確に馬を描いたものは他にはない。 徐悲鴻氏は私

「ソリューション」をベースにしないなら、そもそも学習や仕事をする意味が無いではないか

人が生きている以上、そして世の中に社会がある以上、必ず「問題」が存在する。 だからこそ、そん問題を少しでも納得・満足できる(~と思える)状態に近づけるべく、あらゆる角度から方策を探り、トライしてみることが必要である。(それをここでは「ソリューション」と定義している) 言い換えれば、それが「生きる」ことであり、常にそのマインドで毎日を過ごすことが、「生きるという意味」とも言っていいだろう。 「ただ何か、数や名称だけを覚えるためだけの勉強」 「試験にパスする為に暗記して、正答

映画「インビクタス/負けざる者たち」は、ネルソン・マンデラが「赦しの偉大なる力」を教えてくれる作品

映画「インビクタス/負けざる者たち」は、ラグビーの映画と思われているのかもしれないが、それは違う。 アパルトヘイトの象徴であった、南アフリカのラグビー・ナショナルチーム「スプリングボクス」の実話を通して、囚人から大統領になった故ネルソン・マンデラの偉大な思考を後世に伝える名作なのである。 内容については、ぜひ鑑賞してほしいが、私が最も印象に残ったのは、映画のシーンと言うよりも、映画を通して知った、マンデラの思考と価値観である。パラダイムと言ってもいいかもしれない。 実際