世の「トンマなインチキ野郎」どもを切りまくる「ライ麦畑でつかまえて」は、痛快に笑えて、ロマンティックな小説
「あなたのベストの小説は?」と問われたら、間違いなく挙げるのがこの「ライ麦畑でつかまえて(原題:Catcher in the rye J・Dサリンジャー)」。但し、野崎 孝訳のもの。
はじめて出会ったのは、高校を卒業した後。
最初の印象は、「ちょっと口の悪い17歳の青年が口語調で語る、おもしろストーリー」でしたが、考えてみれば、そこからの2~3年で、「自分の中の大返還、大革命」が起きてました。
それまで田舎の二流進学高校で、人格踏みにじられまくりの暗黒生活から、J・デュ