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炭鉱

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昭和30年代まで長崎県内に無数にあり、地域の発展を支えた炭鉱のこと
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2023年4月の記事一覧

残された消火栓が語るもの  ~ 炭鉱跡地にて

閉山とともにその施設や土地の全てが売却され、跡形も無く消え去ってしまう「炭鉱」。 運よく取り壊しを逃れても、半世紀に近い時の流れが全てを風化させ、あるいは雑草や堆積土砂が覆い隠してしまいます。 でも、まちがいなくそこに「大勢の人の暮らし、生生き生きとしたドラマ」は存在したはずです。 その記憶を風化させない為に炭鉱跡地を探し、そして記録します。 住所も不明、地図にもない炭鉱を探す場合に、重要な決め手となる手がかりのひとつが、画像のような「消火栓」です。 これは崎戸町の山中に