炭鉱町に住んだ人々~共同スペース
プライバシーを追求するあまり、現代建築は日本文化の粋(すい)とも言える、共同スペースのほとんどを捨ててしまい、またセキュリティという名目で、さらに閉塞感の漂う居住空間をつくってしまったようです。
わずかに存在する共用スペースである廊下、通路ですらも、ちょっと私物を置くと、とたんに管理人から注意をされる・・などという話も、今では常識ともなっているようです。
しかし江戸時代から脈々と受け継がれてきた我が国の伝統文化は、共同スペースがむしろ「生活の中心」として人々の暮らしの間にあ