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ちょっといいハナシ

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2021年7月の記事一覧

学校教育に決定的に欠けているものの一つ ⑦  人が本来持つマルチな才能を結実する機会

日本が明治という時代になって間もない頃、長崎では明治政府によって堂々と?キリシタン弾圧が行われていたが、そこにフランス人のカトリック神父でド・ロという伝説的な人物が現れた。 今でも市民の間では「ド・ロさま」と親しみを込めて呼ばれているのだが、苦難の時代の長崎に会って、彼は実にマルチな才能を発揮した。 以下、箇条書きにまとめてみた。 ※ド・ロは教会建設に際しては、設計・施工したばかりでなく、自らもレンガや泥を運び、農作業では、先頭に立って肥桶をかつぐような人物だったのだが、

三浦 春馬さんファンの方々との不思議な出会い

きっかけは、ある三浦さんファンの方が「馬」にちなんだデザインを探して、私のデザインのステッカーを購入してくれたことでした。 いや、正確に言うと「購入しようと」してくれたこと。実は私のファイルに不具合が発生したため、お詫びした上で、キャンセルを申し出たのでした。 しかし、その方は怒るどころか、「どんな形でもいいから、作成をお願いできないか?」との温かい返事。 やり取りをしている中で、「私が壱岐という長崎県の小さな離島に教師として赴任していた時代に住んでいた教員官舎が映画「

学校教育に決定的に欠けているものの一つ ⑥  個人が尊厳を保てるスペースと時間の余裕

.これについては、説明も必要ないような気がします。 生物学的に見ても、生存に適したスペースは必要であり、それは群れで生きる動物でも単独で行動する動物にとっても当てはまる事。 それを無視して、狭い檻の中でアヒルなどを飼育しているのが日本のよくある公園や遊園地。 その結果、どういうことが檻の中で起こっているか、覗いてみれば一目瞭然である。 一羽の「ターゲット」にされた弱い個体が、執拗に他のアヒル達から攻撃され、羽もボロボロに抜け落ちて、餌も口にすることができず瘦せ衰え、やっ

民俗学者・宮本 常一さんは写真の中で常に笑顔

正直言って、民俗学者の写真集を買ったのは初めてですし、今後このようなことはまず二度とあり得ない・・と思うのですが、それは宮本 常一(みやもと つねいち)さん(明治40年~昭和56年)の映っている写真を多く見てみたいと思ったからでした。 まるで宮本さんの73年の生涯の7~8割?が笑顔であったのではないか?・・というくらい、笑顔の写真を残しています・・・。調査途中の昼食でしょうか?いい顔ですね。 笑うと無くなる?目、その笑顔を向けられると、誰もが警戒心をといてしまい、それが民