第80回桜花賞競走より

エピファネイア。
菊花賞馬であり、優駿牝馬優勝シーザリオの仔。 たいへん気性の勝った馬で、3000メートルの菊花賞をあれだけかかり気味に走って勝った馬はそうそう居なかったかな。まぁ、相手も弱かったけど。。。
その後はジャパンカップを強い勝ち方をしたこともあって、それなりに評価のつく感じ。
しかしながらシンボリクリスエスの直仔ということもあり、種牡馬としては半信半疑。
父シンボリクリスエスは素晴らしい馬体ではあったが、少々箱型の体型で馬力型。
産駒はやはりダートでの活躍が目立っていました。
エピファネイア・・・
この仔もそんな感じの産駒出すのかなぁ、と思いつつも、
初年度産駒を一通り見たところ、箱型と言えば箱型なのだけど、柔らかみがある感じ。
伸びがあって、素軽そうな仔も多かった。
「これで走らんかったら・・・」と、自分の相馬眼を信用して・・・。
そして初年度産駒から桜花賞馬誕生となったとさ。
デアリングタクト!
やはりこの仔もどちらかというと箱型な感じ。肩先もちょっと窮屈で父母の悪いところが出ちゃったかなの印象も、全体としては牝馬らしからぬ逞しい馬体。特にトモの張りは立派の一言。
この仔の走りは大変効率的で、ディープインパクトやアーモンドアイのそれと近しい感じ。
体幹が強く、とにかく真っ直ぐに走ってこれる。
それと前向きな気性で、エピファネイア産駒にありがちな燃え過ぎることもない。
走行バランスの良い仔ですね。
この半年、ほとんどのエピファネイア産駒の競馬を見てきましたが、
たいへん興味深い種牡馬で遺伝力が強い。
血統的には特筆すべき特徴があるわけでもないが、とにかく産駒に共通する部分が多い。
そして今のところ牝馬の方が走る。
これもこれまでの自分のプロファイルからすると想定外。
う〜ん・・・。
種牡馬は時として想定外の結果を生むことがある。
エピファネイアは種付数こそ恵まれたが、繁殖牝馬は質的にS級とは言えず、
A級以下の繁殖牝馬がお相手だったことを考えると、上々の初年度だったと言えよう。
また一つ、種牡馬選定の際の大事なファクターを教えてもらった気がする。。。
同じシーザリオ産駒の弟にリオンディーズ が居るが、
この仔の種牡馬としての結果が楽しみになってきた。
父がキングカメハメハに代わり、馬体の感じもかなり違う。
ただ、産駒を見る限りリオンディーズ のそれを継いでいる仔は多くないように見える。
またキングカメハメハ系統のそれとも違う。
血統表から見るに、
エピファネイアとリオンディーズ ならば、血統的価値はリオンディーズ の方が上。
馬体の出来は好みがあるものの、エピファネイアの方が上(体高は無いが)。
今年デビューするリオンディーズ の仔が楽しみ。
社台スタリオンに入らなかったリオンディーズ が、
兄同様に日高の救世主になることができるか、注目したい。

サポートお願いできれば幸いです! 応援に応えて世界で通じる馬を生産したいと思います☆ 夢までのプロセスを共有できましたら幸いですm^^m