M-1 2021 東京3回戦 面白かった芸人

ザっと見たのでコメントを。

・アン縫い

まだ無名のコンビだが、毒たっぷりのボケと引き気味のツッコミが良い。一つ一つのボケが強いうえに、ツッコミが引きながらフォローして笑いが増幅していく感じが非常に良い。ベタな題材でも笑わせられる実力がありそうだ。今後化けそうなコンビ。

・金魚番長

まず、漫才流れが素晴らしい。前半にしっかりテーマを提示して、中盤に回収して後半に笑いをグッと持ってくる素晴らしい漫才。会話の中に入ってくるちょっとしたワードも外していない上に、強いツッコミが気持ち良い。地下アイドル「B-52」は久しぶりに名前ボケで笑わせられた。まだ若いので、今年準決勝まで行けるか。

・ランパンプス

見てる間にだんだんリズムがクセになってくる12回クイズのネタ。「マイクは二人のものだよ」等、本ネタ以外の間の部分でもしっかりワードで笑いを取れているのは見事。あんまり印象が無いコンビだったが、見た目も含めて洗練されてきた。もう一つ強いネタがあれば準決勝に行けそうだ。

・ナイチンゲールダンス

満を持してM-1への参戦となったが、凄く面白かった。まず二人が楽しそうなのが良い。前半で二人のキャラクターをわかりやすく示しているし、その後の漫才コントも高水準な仕上がり。メタっぽい要素や脱線もなく、強い漫才コントが出来ている。ヤスが振り回されながらツッコむスタイルがあっていると思う。

・パンプキンポテトフライ

しゃべくりの中に動きでも笑いが取れる部分があって非常に良い。題材もわかりやすいし、共感出来る部分も多い。ツッコミのワードで笑いを取るスタイルだが、今回はしっかりボケでも笑いを取ってツッコミで上乗せしているのは流石。谷のツッコミは擬音だけでも面白いのはズルい。独特のユルさを持った期待のコンビ。

・銀兵衛

もはや小松の演説だが、どうやったらこういうネタを思いつくのか。人がわかる本当にぎりっぎりのラインで笑いを取れる鬼才だと思う。ただ、M-1で勝ち切るためにはもう少し会話形式じゃないといけないのかもしれない。

・デニス

去年から一気に開花したのは間違いじゃなかったようだ。今回は動きもあり、さらにハーフネタも融合した素晴らしいネタ。本当に決勝もあり得るようなコンビになってきた。

・ゼスト

まさに「言葉の妙」なネタで引き込まれる。構成が練られているし、しっかり考えれば理解出来るネタになっている。こんな感じのネタをやるコンビは他にいないと思うので、このジャンルを極めても良さそうだ。

その他、ニューヨーク、見取り図、カミナリ、ハライチ等の決勝常連組は余裕すら感じる出来。肩の力が抜けていてもはや貫禄を感じる。

また、オズワルドは三回戦でもバチバチに仕上がっていた。そのまま決勝でやっても高得点が付きそうなくらい圧巻の仕上がり。今年も決勝は余裕そうだ。

個人的に大好きな真空ジェシカはネタを飛ばすというハプニングはあったもののネタ自体はウケており通過。他のコンビと比べても、ワード一つ一つや展開に無駄のない漫才コントだなと思う。何とか準決勝までは勝ち上がって欲しい。

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