バリューデザイン

売上の10倍以上の潜在市場があるか?
会社側の主張通りにプリペイドカードを販促ツールと定義するなら、利用店舗の販促費が市場規模になると考えることができる。
そこで役立つのが下のアイドマMCの資料。資料によると国内のスーパーマーケットとドラッグストアの販促費合計が3000億円くらいになるらしい。アイドマMCと同様に10%(=300億円)で計算するとバリューデザインの売上(20億円)の15倍になる。
さらに、長期的には海外市場が日本と同水準以上に成長可能と想定すると30倍以上になる。まあ、プリペイドカードは飲食業など様々な業種で利用されているのでもっとポテンシャルがあるかもしれない。


時間をかけて高めた競争優位性があるのか?
国内市場は4割超でトップシェア。
直近数ヶ月はプリペイドカードの取引金額が4割以上のペースで成長中。商品力、営業力、ブランドなどトータルでこの市場で戦っていく実力が備わっていると言えよう。
では、海外ではどうだろうか?プリペイドカードは米国が発祥なので米国の事業者が強力な競合先になると思われる。バリューデザインの尾上社長によると、米国ではプリペイドカードは贈呈目的が主流であり、自己利用目的(自分用に購入して自分で利用する)が主流の日本とは利用形態が異なる。自己利用目的ほうが利用者と店舗の距離がより近くなるので、必然的に販促、顧客情報取得のツールとしての機能がより強く求められるようになる。つまり、この日本特有の事情に起因するノウハウの蓄積が世界展開において米国事業者に対する優位性になる。


収益急上昇に繋がるドライバーがあるか?
スターバックスが世界中の店舗でプリペイドカードの導入をすすめている。ベトナムの店舗でも昨年末から導入が始まっていることが下のニュースでも確認できる。これはスターバックスが世界中でプリペイドカードのキャズムを埋めてくれていることになり、世界展開で一番困難なフェーズがすでにクリアされていることになる。
今の売上に対して膨大な世界中の潜在市場に向けて、今のルーティンを繰り返すことで売上が積み重ねて、損益分岐点を超えて収益が急上昇することが期待できる。

米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)では11月10日から、プリペイドカード「スターバックスカード」を導入し、このカードで精算しなければ従来のメンバーズカードにポイント(スター)が加算されないようになり、ポイント制度の突如の変更に利用客が困惑している。

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