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占いにAIを活用するということはどういうことか?(2023年4月現在)

”占いにAIを活用する”というテーマは、ChatGPTの存在を知って以来ずっと考えていることです。私は西洋占星術師ですので、まずは西洋占星術においての鑑定の手順を説明しようと思います。

〇西洋占星術においての鑑定の手順

①お客様から生年月日、出生時間、出生地を聞いてホロスコープを作成する。

②ホロスコープ(ネイタルチャート)を作成したら、天体が位置するハウスや星座、天体間のアスペクト、アセンダントやMCから情報を読み解く。

③お客様自身の性格や相談に応じて、ホロスコープから読み解けた内容に基にして回答する。お客様が西洋占星術に精通していない場合は、難しいことまで話すことが最善手とは限らない。あとは、鑑定料と鑑定にかかった時間との兼ね合いとか諸々あります。

①は、インターネット上のホロスコープ作成サイトがあるので、必要な情報を入力すれば、下の図のように自動で作成してくれます。

2023年夏至図

〇占いのどの部分にAIを活用するか?

それでは、2023年4月の時点では、占いのどの部分にAIを活用できるのかというと、②の部分です。②の解釈は占星術師それぞれで違いますが、書籍やネット、有料講座などで学びながら、占星術師なりの解釈を時間をかけて作り上げていきます。ChatGPTなどのAIであれば、”○○と△△のアスペクトの効果を教えてください。”と入力すれば瞬時に出ます。

同じネイタルチャートであれば、占星術師によって表現の違いがあれど解釈はさずがに似通ったものになるはずです。日本語でのサイトがあまりないような箇所、例えば、ネイタルチャートでMCとドラゴンヘッドが重なっていた場合もAIなら回答してくれます。西洋占星術はその名の通り、元々欧米由来の占いですので、言語の壁を超えるAIの存在は大変ありがたいです。

〇占星術師の存在意義は?

占星術師の存在意義は、「ねこちゃん先生/占星術家・竹内俊二」のツイートで語られている通り、ホロスコープの要点を見極めて、時には思い切りの良さで鑑定していくことでしょうか。

あとは、少なくともChatGPTは国籍も性別も関係ない中性的な存在ですので、鑑定の結果を欲しがるのが常に人間である以上、相手の心を動かすような鑑定が出来ることでしょう。もっとも世間から、占いとカルト宗教が似たような扱いをされているのも、こういったことも要因です。

〇AIが進化したら、エモい鑑定もできるようになる。

2023年の時点では、AIは無味乾燥な鑑定しか出来ないかもしれませんが、あと数年もしないうちに、需要と要求に応えるような鑑定もAIがしてくれるはずです。例えば、”お母さんが励ましてくれる鑑定”や”上司が𠮟ってくれるような鑑定”のようなオーダーメイドの手法もきっと実現するでしょう。

あと、個人的な願望として、GPT-5が公開されたら実現できるかどうかは分かりませんが、LINEbotに、日本標準時で任意の日時を入力したら、太陽星座と月星座を特定し、ChatGPTを用いてその太陽星座と月星座の特徴を表示させるアカウントは作ってみたいですね。

鏡リュウジ先生が、太陽星座と月星座の組み合わせで性格が分かる本を出版して、私も購入しました。

西洋占星術にとって馴染みが無い人は、生年月日、出生時間、出生地からホロスコープを作成して、太陽星座と月星座を調べる行為は面倒くさいわけです。そうしたことも占いが市民権を得られない要因ですので、AIによって解決できる課題のはずです。

〇カリスマはもう死んだ、占いにフラットさを求めたい

私のTwitterでも言いましたが、細木数子のようなクセの強い占い師に対する需要は、世間一般にはもう無いと思っています。
タロット占いなどの卜術はともかく、命術をよりシステマティックなものにいかないと生き残れないと分析しています。

◯最後に

ココナラでもAIを用いた占いサービスを提供していますので、よろしくお願いします。
西洋占星術師では、AIの活用に関しては自分が前のめりでタカ派だと自負します。
ロスジェネより上の世代だと、やっぱりハト派が多い。。

#占い #AI #ChatGPT #西洋占星術 #ホロスコープ

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