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水平線と絵

今年を振り返ると、服を1着買ったこととコーヒーミルを買ったことがよかった。
コーヒーミルは、導入してから少し香りや味が深くなった気がするのだけど、コーヒーを淹れるひとときが楽しくなった。
徐々に値上がりしていていつか手が届かなくなるのかもしれないが、それまで楽しもう。

最近、ようやくというか、近代絵画の良さがわかり始めた。今までなんとなく良いなと感じるだけだったのだけど、水平線にたどり着いた感じだった。

それを感じても私の絵は相変わらずなのだけど。
それに、現代美術は未だよくわからず。

きっかけは、モランディの絵や、小津安二郎の「東京物語」や、クレーの絵。

今までの私の中の沢山の理屈が一掃されてしまった。表現にもがいていたのが私の中のアートの答えが見つかった気がした。

とはいえ、詩にするわけでもなく、拙く携帯に絵を描いてはいるが、それがいきなり変化するわけでもなく、悟りが得られるわけでもなく絵は絵だった。
音楽について少し感じたこともあったが、それもそれで何かが変わったわけでもなく、音楽やそれを聴いている私自身の心がゆらいでるのがわかった。

いきなり私の弱い体が強くなって頭もフル回転して仕事がバリバリできてそこから生まれる収入で生活が楽になるわけではなかった。

引っ越しが近いのもあり、大量の本を売ったり処分するのだけど、本を減らすことで今はかえって絵を描く手が楽になるのを感じるのだった。

本当は、絵を描くのに言葉を挟むと受け手の想像力を削いでしまうことがあるので、こっちの考えてることなんてどうでも良いのだけど、ふと書いても良いかなと思う。


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