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バルサム切れ上等!キズ上等!

私が個人的に大好きなレンズはC120mm  f:5.6です。

この暗さに腰をぬかしてしまう人も多いかもしれませんが、その描写の美しさを味わってしまうと全く苦になりません。アバタもエクボです。

前玉が手磨きの蛍石、という噂は昔からよく騒がれていましたが、私にとっては蛍石であろうが胆石であろうが関係ないのです。肝心なのはその描写です。

非常にシャープな描写なのに、プラナーらしいどことなく滑らかで柔らかい線、コントラストも実に自然でこれ見よがしなところは全く無いです。カラーの発色も鮮やか過ぎない見たまんま過不足の無い美しさ。そして何よりモノクロで撮った時のグラデーションの豊かさは正に特筆すべき点です。

そんな素晴らしいレンズですが、最近はデビュー後60年近くも経過している為に、バルサム切れやキズの多い個体が多く、その為に敬遠する人も多い様です。

大体人間、還暦前後で生まれたままのツルッツルの肌してる人なんか居る訳ないんです。

バルサム切れや前玉のキズなんか全然気にしないで、先ずはとにかく使ってみてください。そしてこのレンズの究極の描写を実際に体験してみて下さい!貴方の作品を何らスポイルする事はないですから!


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