「そんなこと言ったってしょうがないでしょ!」と子どもに言いたくなる状況をなる早で丸く収める方法

例えば夕飯にプリキュアカレーを買いに行ったのに売り切れだったとき。「プリキュア カレーが良かった!!」と泣く。よくある光景かと思いますが(笑)
そういうとき、つい言いたくなるのは
「売り切れだからしょうがないでしょ」「ママにもどうしようもないんだから」「アンパンマンカレーならあるよ、それ買ってあげるから」的なことですよね。
それをグッとこらえて…
「ほんとだね!プリキュアカレーが良かったし、楽しみにしてたのにね!無くて悲しいしガッカリだよね。」
的なことを言うようにしてみています。
我が家の場合、結果的にはその方が早く「丸く収まる」から。

子育ても、人と人とのコミュニケーション。おとなとの会話と、基本的なことは変わらないんじゃないかと思ってきた最近の私です。

例えば、妻が夫に「今日あった悲しいこと、イラッとしたこと」を話すとき、求めてるのは解決策でもアドバイスでもない。そういうのは要らない。ただ話を聞いて、「大変だったね」と共感してほしいだけなんだ!
という話はよく聞きます。

子どもも、同じなんじゃないか。と思って。

つい私たち親は「プリキュアカレーが良かった!(怒)」と言われると、責められてるように感じたり、この状況をどうにかしなきゃと理性で考えてしまいがちですよね。
でも子どもはたぶん、まずは単に「悲しい」という感情を表現している。それだけ。まずは受け止めて、共感してほしいんじゃないかなと思うんです。
さらに、子どもはたぶんまだ、自分の「不快」な感情をきちんと言語化できないために、さらにモヤモヤ感を募らせてるんじゃないかとも思います。

私が実際によくする対応は、「今日はプリキュアカレーって楽しみにしてたのに、ショックだったしガッカリしちゃったね」とか「シールも楽しみだったのに、悲しいね」みたいに、子ども自身が、「自分がどういう理由でどんな気持ちになってるのか」理解を助けられるように、説明っぽいですがなるべく言葉にするようにしています。この対応の良いところは、共感してあげているうちに本当に共感してきて、イライラよりむしろ「かわいそう…」「どうにかしてあげたい」という気持ちになれるところです(笑)。イライラするよりは断然ストレスフリー。

子どももだいたい「うん、うん…(泣)」と答え、だんだん落ち着いてきます。余計に泣くこともありますが、それは「きちんと自分の感情に向き合った」結果、涙が出るのだと思います。

とはいえ、子どもの要求に応えられない状況は変わらないですよね。どうするか。

ひたすか共感して、感情の整理を手伝ってあげて、「うんうん。ママも悲しいよ」とか言ってあげたら、多少落ち着くまで様子を見みてみます。そしたら「どうしようかね…」と、自分も困った雰囲気を出しながら、一緒に考えてみてもらいます。

2歳くらいまでなら、ここまでで感情を出し切ってけっこうすっきりしているので「アンパンマンカレーにしよっか」とか代替案、気をそらせる案が通っちゃったりします。それでも「いやだ!」と言われたら「そうだよねぇ、いやだよねぇ。どうしようねぇ。」を繰り返し(笑)

3歳ごろ~理屈が分かる子だったら、あとはもう相談です。子どもの意見がどんなものであれ、頭から否定せず、きちんと向き合う姿勢で。ただ、子どもの言いなりになれ、というわけではありません。受け入れられない提案であれば、まずは「それは良いね!」と受け止めてから「でもね、残念ながら●●●だからそれはできないんだ…」等と、きちんと説明します。「代わりにお菓子買って」「売ってるお店探そう」とか、いろんな提案があるでしょうね。この後どうするかは、状況や予算や親の信念(?)等いろんなもの次第だと思うので、ケースバイケース。子どもと親が納得すればなんでもOK。

この対応、割と早く収まる、いつまでも引きずらない、親のイライラメーターがそれほど上がらない、という点でおすすめです。家にないものを欲しがった時、見たかったテレビがお休みだったとき、お友達と急遽遊べなくなったときなど、「親にもどうしようもない」ケース全般に、ぜひお試しあれ!

例外は、子どもが眠いとき、疲れているとき、お腹が空いているとき。そういうときはもうどうしようもありません。いくら話を聞いて共感してあげても、「落ち着く」ことはないでしょう(笑)。話しているとだいたい「あーこりゃダメだな、眠いやつだな」って分かりますよね。そしたらもう「おーよしよし」って言ってあげながら、泣く子を抱いてさっさと買い物を済ませるしかありません(あくまで私調べ。もっと良い方法あったらおしえてください。)。

子どもにも、意思決定に参加する権利があります。どんな小さな子でも。一緒に方法を考えること、相談して決めること。これを繰り返していくことで「おとなが言うことが”正解”で、子どもはそれに従うしかない」ではなく「答えはひとつじゃない、自分たちで考えて、相談して、決めるんだ」ということが身について…くれると良いなと思っています。


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