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手紙を書く

 高校時代の友人に向けて、年に二、三回手紙を書いている。友人たちも返したり、若しくは彼女らの好きな時期に送ってくれるので、なんとなく続いている。

 私たちが高校生になった時には、すでにLINEがあった。特にコロナ休みのときは非常に暇だったので、今考えてもあり得ない時間電話をつなぎっぱなしにしたり(あのとき大活躍したもくりが無くなるのは寂しい)、Twitterの空リプでおしゃべりをしていた。あれが4年前と考えると恐ろしい。

 そんな私たちは大学生になってもう3年目が終わろうとしている。大雑把に言うと、三大都市圏にバラバラになった3人が一堂に会するのは非常に困難で、一回あったぐらい。
 LINEをしてもいいんだけど、一緒にいたころのように共通の話題が転がっているわけではない。電話しようと思っても、それぞれに予定があって合わない。どうしてもあの頃のようにはいかないのだ。

 というわけで、というわけでもないのだけど、私たちは手紙を書いている。近況を伝えるにはLINEではすこし簡単すぎるからかもしれないね。
 もともとTwitterの空リプで生活していた人間たちに、LINEは直接的過ぎるのだ。返事を求める言葉が発したいわけじゃないから。手紙は本当に一方向で、向こうが読んだかどうかなんてわからない、向こうの勝手というのがとても楽で好きだ。少しお金はかかるけれど、それもまあ浪漫じゃないですか。

 あ、でも手紙出すよ~~って一応連絡はする。やっぱり楽しくポストを開けてくれるひとは少ないから。この連絡をするってことは、彼女たちを結局信じているってことなんでしょう。

 もともと文房具が好きで、レターセットを使えるときが欲しかったということもあるかもしれない。万年筆は楽しいけれど、パソコンとおともだちの大学生はあんまり使う機会がない。季節に合わせてレターセットを買い、切手を買い、インクの色を合わせて。楽しい時間。

 切手は、大学一年生の時によく買っていて、まだ残っている。今もそれを使うことが多い。というよりも、ピンとくる切手が少なくて買えないことが多いのだ。
 切手は大学内の郵便局で買うことが多いのだけど、発売日から離れるとやっぱり売り切れが多くなる。グリーティング切手が売り切れやすいのはやっぱり大学で買ったりしているのかなあ。
 使い勝手のよく季節感のある切手が手元にあると、手紙を送りたくなるので、是非とも次のグリーティングは手に入れてもらいたい。

 手紙を書くには、基本的には相手の住所を知っていなくてはいけない。これは今だとハードルが高いと思う。だけど、義務感に駆られずポストに手紙を投函してみてほしい。きっと楽しいだろうから。


 

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