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建築塗装1級 実技試験体験談① 作業内容

技能検定1級建築塗装作業 

※技能検定は地域によって作業内容が少しずつ違うみたいですが今回は自分が受けた内容を記述しています。
※課題1では、吹き付け塗装かマスチック塗装かを選べる地域があるみたいですが、筆者の地域では吹き付けのみと制限されていましたので、
多孔質ローラーブラシ塗り(マスチック)作業の内容は分かりませんのでご了承ください。

体験談としてまず、お伝えしたいのが
普段の経験値はもちろん必要ですが
なんと言っても、段取りが命です。
試験前に自分の頭の中で作業効率を考え作業全体を把握しておく事が重要だと感じました。
無駄な時間をいかに無くし、次から次、そのまた次を常にイメージしながらの作業になります。

今回は試験の細かな注意事項や対策はもちろんのこと、作業効率や手を抜く場面などもお伝えできればと思います。

もちろん試験前に講習を受けた方が実際の段取りがわかるので、覚えやすいですが
講習も本番通りやらされるので、なかなか忙しい空気感の中で作業を行い、落ち着いて内容を覚えられません。
なので講習のための予習をここでして置くと
焦る事なく、落ち着いて講習を受ける事ができるので内容もより体に染み込ます事ができると思います


試験内容

課題1
タイルベースをタイルガンで吹きつける作業
・下吹き 3分
・模様付け 2分
・カットローラーによる押さえ

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課題2
合板に下地調整、製図、調色、塗装を行う作業
・全部で4時間弱程の作業

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課題3
スプレーガン吹き付け
・スプレーガンによる模様付け4種 2分

※課題1.課題2は同時進行で制限時間の4時間の間に完成させなければなりません
課題3については、課題1.課題2を終わらせた人からスプレーガンによる吹き付け作業が始まります


ではここから課題1.課題2の作業内容を簡単に説明したいと思います

課題1.タイルベース吹き付け

俗にゆうタマ吹きとゆうやつです。
まず、試験開始前に素地数センチを残し、シーラー塗装を施された合板が用意されています。
素地部分と周り縁、塗装面の裏側を完全に養生します。
その後に、下吹き→乾き待ち→上吹き→乾き待ち→カットローラーによる押さえ→養生バラシ。
で完成です。 

課題2.パテ、製図、塗装

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4時間分ですのでざっくり説明します。
後ほど細かい内容と注意点を交えながら説明いたしますので、最後までお付き合いください。

工程

1.  持ち場に910×910の合板が用意されています。
素地を残す部分を除いて、軽くペーパーを当てます

2.  素地を残す部分を除いて、パテで全面へらしごきを行います

3.  パテでしごいた面にペーパーを当てます

4.  パテしごき面に、木部の透けがないようにパテ地付けをしっかり行います

5.乾き待ちをした後に、パテ地付けのまま残す部分(ペーパーも当てずにそのまま残す部分)を除いてペーパーをあてる

6.素地を残した部分、及びパテ地付けのまま残した部分を除いて、指定の刷毛でシーラーによる下塗りを行います

7.  下塗り部分にペーパーをあてる

8.  規定のものさし、コンパス及び鉛筆により見本図を見ながら下塗り部分に製図を行います。  (かなり練習が必要)

9.  支給されたエマルションペイントにより3色分の調色を行う。艶あり2色 艶消し1色
 ※特にタイミングの指定はないが、調色は、パテやシーラーの乾き待ちを利用して行う。 

10.  色見本板が3色ある内の、艶あり2色の色見本板に1回目の刷毛による中塗りを行います

11.  色見本板に艶あり2色に2回目の刷毛塗り、及び、色見本板の艶消し1色のローラーによる仕上げ塗りを行います 
※艶ありは刷毛で中塗り、上塗りの2回塗装。  
※艶消しはローラーで1回塗りのみです。

これでざっくりと説明はおわります。

続きまして

課題1.課題2においての注意事項

課題1.注意事項          合成樹脂エマルション系複層塗材塗装作業(吹き付け塗り作業)

1.タイルガンのノズルは、下吹きと模様付け(上吹き)で使い分けること。
 ※大きい穴と、小さい穴のノズル2種類が用意されている

2. タイルガンには、目印がついていて、複層塗材Eを入れる際、その線を越えてはならない。

3.   複層塗材Eをタイルガンに入れるとき、こぼさないこと。
※ノズル交換の際にノズル口からこぼれるものは除く。

4.本来なら吹き付ける前に空気圧力調整器によって、適正な圧力に調整するという項目があるが、筆者が受けた試験では、最初から調整済みだったので項目からは外されていた。


課題2. 注意事項
つや有合成樹脂エマルションペイント塗装作業ならびに合成樹脂エマルションペイント塗装作業
(パテ、製図、塗装)

1.  塗り分けの区画線の線描きは、縦線については下端から、横線については左端から線を描くこと。

2.  塗り分けの区画線は(鉛筆の線)は塗り潰さずに残しながら塗装すること。

3.  中塗り、上塗りをする際マスキングテープなどは使わずに刷毛でだめる

4.  刷毛塗りは基本的に縦に通す

5.  調色は各課題の進行状況にあわせて行うこと。

全体的な注意事項

1.  それぞれ受験者には持ち場が用意されており、床には作業スペースの線が引かれています。
作業中、その線からはみ出て作業したり、道具などを線の外側に置いたりすると減点の対象になります。

2.  作業中、作業スペースから出る場合
試験管に知らせる必要がある。
※課題1を吹き付けスペースに運ぶ際や、御手洗いなど、いかなる場合でも勝手に線から出てはいけない。

3.試験で指定されている道具以外のモノは使用してはならない。

4. 携帯電話の使用は禁止されている。必ず電源を切るか持ち込まない。

5. かならず飲料水は持参しましょう。
※すごく汗をかきます

6. 服装
長袖、帽子、安全靴、ベルトの着用必須。
半袖、タオル、スニーカーはNG、
シャツはズボンに入れる。シャツがはみ出したりしていると減点対象です。

以上です

体験談①では、おおまかな内容をお伝えしましたが、次の体験談②では
作業開始前、作業開始後、作業中の内容、
実際の作業手順を事細かに解説してます!

養生や時間配分、調色のタイミングなど
減点要素がたくさんあるので是非、最後までお付き合いください。



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