新型コロナ感染・闘病記

今回、普段から感染に気をつけ在宅勤務をしてる私自身が実際に武漢新型コロナに感染し入院・闘病生活をする中で、コロナへの知識を深めただけでなく、健康と今後の人生に於いても色々考えさせられた事が多くあり、退院も無事決まったのでどなたかの参考に成ることも祈りつつ、ここに22日間の闘病記を記す。

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まずは、期間中治療に関わってくれた医療関係者の皆様、心配してメッセージやアドバイスを送ってくれた世界中の(USA/台湾/メキシコ/インド)の多くの友人、そして、ツイッターを通じて寄せて頂いた温かい御言葉の数々に、心からの感謝を申し上げたい。
恐らく私1人では気持ちが挫けて人工呼吸器で無意識状態の重症化を迎えていた事だと思う。

さて、細かい話は後述するとして、入院中救命センターの医師・看護師の方々からも多くの情報を頂き、新型コロナへの正しい怖がり方の概要をまず示そうと思う。

・インフルエンザも多く亡くなっているが、新型コロナは特にアレルギー体質や基礎疾患を持つ方にとって容易に重症化しやすく、より深刻な病気と考えたほうが良い。
布マスクはフィルタがないので危険、WHOもフィルタ入りの紙マスクを推奨している。
・花粉症や全身じんましん、食べ物など普段の生活でアレルギー性の苦しみとは無縁の方は、恐らく軽い風邪症状で終わる。
・私は食べ物のアレルギーは全くないが、花粉症とストレスによる全身じんましんの症状があり、このような自己免疫の暴走傾向を持つ人は、普段は普通の生活を送れていてもコロナ感染で重症化のリスクが高まる。
自己免疫暴走(サイトカインストーム)により発熱後一週間で急激に肺の状況が悪くなる可能性がある。味覚障害がおこったら直ちにPCR検査を。
・現場の医師・看護師によると、新型コロナの症状を見ていて特に怖いのは、年齢に関わらず処置が遅れ長い深刻な後遺症(脳梗塞、糖尿病、脱毛、常時酸素吸入器など)が残るケースが多発している事だそうだ。血栓を出来にくくするヘパリンなどの点滴を早急に始めた方が良い。
肺の状況が悪くなった時、肺炎の薬、抗ウイルス薬、自己免疫抑制、血栓予防の点滴をタイミングよく始めないと一晩で重症化、人工呼吸器接続の危険性がある。地域の対応病院の確認は重要
・私の場合全身じんましんは市販の花粉症の薬アレジオンを服用することでさっと短時間でひくように、サイトカインストームも自己免疫抑制点滴でわずか一晩で効果的に機能し症状が劇的に緩和する可能性がある。
・症状が改善すればあとは緩やかに抗ウイルス薬・自己免疫抑制点滴をしばらく続けて静観する。

因みに感染経路については終ぞ全く不明だった。慎重に在宅勤務の上、外出と言えばスーパーの買い物ぐらい。家族は都内に仕事で外出する必要が結構あるが、家族の2回のPCR検査はいずれも陰性だった。

以下は雑談だが、普段から多趣味で私はきちんと身体を休ませたことが実は殆ど無かったということを今回強く実感した。
長い在宅勤務で仕事とプライベートの区別がつかなくなりストレスと運動不足でかなり免疫力も低下していたのだと思う。
発熱投薬中、スマフォすら出来ずただ何日もベッドで天井を眺めながら横たわり思考も停止する機会となったが、普段頻発していた頭痛も目のけいれんも全くなくなり、身体がその軽さに喜んでいる事が実感出来た。
毎日風呂に入りきちんと布団で寝て睡眠時間をある程度確保しておけば休息というわけではなく、何もせず身体をニュートラルにする時間、ゆったり本を読む時間などを作るのは本当に大切なのだと心から思う

健康に気をつけながら新たに色々チャレンジしようという前向きな気持ちも生まれ、普段考えている政治などについても、和を以て人と人とが感謝し合う繋がりの大切さを今痛感している。

私の人生にとって最上の22日闘病生活だった。
私を支えてくれた医療関係者並びにネットの多くの友人達に心から感謝申し上げ、明日からまた完全回復に向けてゆっくりと歩みをすすめる。

令和2年11/1 日曜日、病室にて

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