逆算思考の対義語、そして習得の方法について。

「逆算思考」という言葉を、最近よく耳にする。

「目的から考える」という言葉を、四字熟語として置き換えた言葉だと認識しているが、逆算思考があるなら、「逆」ではない対義語も存在するはずだ。

いろいろ調べてみると、「積み上げ思考」というものが該当しそうだ。今にフォーカスし、ひとつひとつのタスクをこなしていけばゴールにつながるというイメージだと思うが、そのタスクをつくるのもまた、逆算思考が基になるのではないだろうか。

「好き」の対義語は「嫌い」でなく「無関心」であるというのは誰が言ったか。そう考えると、逆算思考の対義語は積み上げ思考ではないのかもしれない。「手段から考える」とか、「目的を考えない」とか、そういった漫然とした仕事の仕方を指す言葉のように思う。

逆算思考とは、つまりプロセスを細分化できるということだ。「利益を2倍にしたい」というミッションがあったときに、まず「売上を2倍にする」という方法と、「原価を半分にする」という方法が思い浮かぶかどうかという話だ。(ちなみに社会人3年目のときに、そんなミッションが課されたので「原価を半分にする」という指針で3ヶ月やり切ったのだが、上司から「原価を半分にするなんて簡単なんだよ!」と言われ、それは未だに根に持っている)

逆算思考を唱える経営者は多いけれど、なかなかそれを実践できる人は少ない。それも分解して考えると、「仕組みが足りない(must)」、「やる気が不足している(will)」、「技術が不足している(can)」の3つに分かれそうだ。たぶん「やる気が不足している」という意思の問題にして、口酸っぱく伝達し続けていても、仕組みと技術が足りなければ、状況は改善しないだろう。かくいう自分も、そのいずれかが / いずれもが何かしら足りない状態なので、ビジネスパーソンとしては未熟なままだ。

分かっちゃいるけれど、やるメリットがない=仕組みの問題
分かっちゃいるけれど、やる気にならない=やる気の問題
分かっちゃいるけれど、やれない=技術の問題

果たして、どれが原因だろうか。もっとブレイクダウンしていくと、ことの本質を覗けるかもしれない。週末だ、色々に思考実験を繰り返してみよう。

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