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油淋鶏の専門店を作りたい。

現実的ではないけれど、非現実でもない夢を語ってみる。

先日ふと、「油淋鶏ユーリンチーって美味しいけど、なぜか『食べたい!』って強く思うことってないよな」ということに気付いた。僕だけだろうか。

ただ比較対象を焼肉としたとき、強いインパクトを残せていないのは異論の余地がないだろう。「好きな食べ物」を問われたとき、寿司や焼肉は挙がるけれど、油淋鶏と答えた人はいまだかつて聞いたことがない。

油淋鶏って、でも僕はめちゃくちゃ美味いと思うのだ。

揚げた鶏肉に、長ネギを刻んだ醤油ベースのタレをかける。生姜とにんにくの風味も混ざり、食べれば誰だって元気になる。鶏肉なのでヘルシーだ。パリッパリの食感もたまらない。

ほーら、あなたも油淋鶏を食べたくなってきたのではないだろうか。

確かに焼肉は美味い。肉の種類や部位によって、味は全然違う。どんなタレを用意しているかも、焼肉屋の腕の見せどころだろう。

それに比べると、油淋鶏はどうも迫力に欠けるように思える。でもそれは先入観というやつだろう。油淋鶏だって、レシピ次第で味はがらっと変わってくるはずだ。

唐揚げ専門店だってあるのだから、油淋鶏専門店があったっておかしくない。

中華料理店でメニューを広げ、油淋鶏という名前を見つけたとき、人はちょっとだけ油淋鶏を食べたくなる。最初から「私は今日、油淋鶏を食べたい気分だ」ということにはならない。なぜなんだ、油淋鶏。君は、どうしてその高いポテンシャルを隠しているのだろうか。油淋鶏という名前がいけないのではないか。確かに油で揚げるわけだから、油淋鶏という名前が合っているけれど、もっとシンプルな名前で表現できなかったか。焼肉なんて、「肉を焼く」じゃないか。うーん、どうにももったいない。

だからこそ、それを逆手にとって油淋鶏専門店を作りたいのだ。

油淋鶏専門店?油淋鶏だけ出すお店?うーん、試しに行ってみようじゃないか。なんてサクッと足を運んでくれたら儲けもの。あなたは、油淋鶏の魅力に取り憑かれてしまうはずだ。週に3, 4回は、油淋鶏を食べないと気が済まなくなる。

油淋鶏へのアクセスが、いま、決定的に足りない。

だから油淋鶏専門店を作って、油淋鶏へのアクセスを作るのだ。

いつか、やるぜ。

日本発の油淋鶏で、世界を獲るのだ。

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