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ここでしか得られないもの。間もなく失いそうなもの。

大学生のとき、所属していた研究室で『影響力の武器』という本を輪読した。

所属していたメンバーで章を分担し、それぞれの内容について発表するというもの。僕は「希少性」という章の担当だった。

別に希少性について発表したかったわけじゃない。というか、そのときまで希少性という言葉を知らなかった。確か希少性は中盤くらいのパートにあって、それくらいがちょうどいいんじゃないかということで挙手した。その程度のことだったんじゃないかと思う。

今から16年も前のことなのに、未だに記憶しているのは『影響力の武器』という本が名著だったからであり、そして希少性というテーマが非常に興味深かったからだ。その内容については別途noteに書くことにするけれど(久々に再読したい)、希少性とは、

・得られる機会が少ないもの
・(本来得られるべきなのに)失ってしまいそうなもの

のふたつに分類される。

確か本の中では、「いましかチャンスはないですよ」とチラつかせて影響力を行使するといった内容だった気がする。なかなかアコギな内容だが、セールスやマーケティングの分野では、よく希少性の論理で仕組みが設計されている。(それが本当の意味での希少性なのかは、さておき)

ここでしか得られないもの。
間もなく失いそうなもの。

それらの価値は、確かに大きいように見える。

でもだからこそ、いつも得ているものや、しばらくは失わずに留まってくれそうなものも大事にしたい。

本当は全然違うことを書こうと思ったのだけど、希少性って、本当に価値があるんだっけ?なんてことに立ち返るとイマイチ「YES」とは言えない自分がいて。そんな感覚も、そういえば16年前から変わらず抱いていたんだよなあと思うのです。

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