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【第三回】新作オリジナルミュージカル『COLOR』制作日誌

今年9月開幕予定の新作オリジナルミュージカル『COLOR』。草木染作家・坪倉優介さんが自身の体験を綴ったノンフィクション「記憶喪失になったぼくが見た世界」をベースにミュージカル化する。その制作過程を本作のプロデューサー自らが日誌形式で綴っていく連載。#カラー制作日誌

【2021年6月】植村花菜さんから楽曲が届く!


作品の方向性や、構成をどうするか、クリエイターの皆さんと打合せを重ね、楽曲を一曲、植村花菜さんが先行して制作してくださった。
この曲は、本作の中で、“ぼく”とぼくが新たな世界で歩み始めた時に支えてくれる友人との関係の中で歌われる楽曲。今回、花菜さんに楽曲をお願いした大きな理由として、原作から感じた感情、言葉の一つ一つを丁寧に音に乗せるような楽曲を作って頂きたかったからだ。植村花菜さんと言えば、「トイレの神様」をご存知の方も多いと思うが、花菜さんの作る音は、語るような音。歌詞が言葉となり情景が浮かんでくる。まさに、『COLOR』で描く世界は、心の中の言葉を音と共にお客様と共有できる、そんな音楽で紡ぎたかった。やさしくも力強い楽曲。
ここから音と言葉のピースが一つ一つ創り上げられていく。

【2021年6月中旬】第一回台本打合せ


当初からの構想として、全体尺を休憩無しの90分以内に、というのがあり、その全体尺のイメージに合わせて知伽江さんが脚本を書き上げてくださった。第一稿。まさに、我々の歩む地図。
頭から順番に、台詞一言一言、歌の一曲一曲のイメージを共有し、ディスカッションを重ねる。知伽江さんがこれまでに翻訳をされてきた作品や、ミュージカル『生きる』や音楽劇『夜のピクニック』などで書かれる言葉がとても素敵で、本作の原作を読んだ時に、ミュージカルという演劇作品にし、より、普遍的に、お客様と共有できる作品にするために、知伽江さんに書いていただきたい!その思いでお願いをした。
まさに、歩むべき道を知伽江さんが第一稿で創ってくださった。

ミュージカル『COLOR』台本


みんなにも読んでほしいですか?

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