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佇まい


【佇まい】

そこにあるものから醸し出される雰囲気。

三重県の伊勢の神宮・外宮にある
手水舎(てみずや)
Photo by saya_note38

手水(てみず)で、手を洗い 口をすすぎます。
手や口を洗い清めることは禊(みそぎ)を簡略化した儀式です。
身も心も清め、清々しい気持ちでお参りします。

【佇まいと雰囲気】

「佇まい」と「雰囲気」は、日常的に ほとんど同じようなニュアンスで使っているのではないでしょうか。

「…が醸し出す(かもしだす)雰囲気」とか「醸し出される雰囲気」とか、「醸し出す」が「雰囲気」には付くことが多いです。

しかし「佇まい(たたずまい)」には「醸し出す佇まい」と云うふうに「醸し出す」が「佇まい」に付くことはありません。

「私は古都の、そこはかとなく醸し出される雰囲気が好きだ。」とはよく言いますが、「私は古都の、そこはかとなく醸し出される佇まいが好きだ。」とは言いません。

「佇まい」を使うとすれば、「私は古都の街並みの、落ち着い佇まいが好きだ。」と云う表現になるかと思います。

ここでわかるのは、「雰囲気」はaura(アウラ)とかatmosphere(アトモスフィア)といったinvisible(インビジブル)な見えないもでも、「佇まい」はより具体的なものを表現するときに使うものではないでしょうか。

2024.08.17.