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『PUBLIC HACK』を読む

【 PUBLIC HACK 】

公共空間において、個人が自分の好きなように過ごせる状況が実現すること。
賑わいづくりとは異なる、その "まち" らしい魅力を もたらすアプローチ。

『PUBLICHACK』笹尾和宏 著
学芸出版社 (2019.09.25)

「まち」と「ひと」との関係

▶ 人の生活行為が "まち" を形成している
▶ "まちづくり" のスタートでは「空間」から始まる。
「空間は どうあるべきか」「空間を どう変えるか?どう使うべきか?」と云う話から「そこに居る人」に目を向ける。

「"まち" が どうあるべきか」
「"まち" と どう関わるのか」 

【Note】学芸出版社 2020/02/06

▶ "まち"が いろいろな規制で締めつけられ、不自由になっている。

▶ 公共空間は "まち" を楽しむ舞台

供給型のメニューに依存せす、用が無いなら "まち" へ出てみよう。 

▶ 行政手続きを経ずに、公共空間を使用出来ないだろうか。

【アイデア1】「水辺deランチ」水辺や川辺でランチをする

【アイデア2】「チェアリング」椅子を置いて寛ぐ

【アイデア3】「グランピング」クランプと云う工具を使い、カウンターのようなテーブルを作る。そこで、仲間内で立ったまま飲み会をする

【食品衛生法】市販品やポップコーン、焼き芋などの販売は許可不要

【酒税法】その場で飲むために開栓して提供する場合は許可不要

【著作権法】非営利・無料・無報酬であれば許可不要

都市公園の条例) 各自治体を調べる

↑ひいては、その "まち" の魅力が向上する。

【ポイント】

力と熱意のある民間事業者の参画を通じた取り組みでは、一般市民はサービスの受け手に留まらざるえない。
これらの多くが、集客を前提にした賑わい創出と云う経済活性化策だから。
賑わいだけでなく、目的がなくても「ふらっと寄れる」場づくりとは!?

PUBLIC HACKの作法

1) 私と、私以外の誰かの両方を意識する。
2) 独自性よりも、真似のしやすさ。
3) 小さく始める

公民連携の構造的課題

【PUBLIC HACK 的な考え方】
公共空間は、みんなにとっての利益に繋がるべき。
民間事業者が活用し活性化するのではなく、市民一人一人が考えて使い、市民の「使える力」を伸ばす事を目的とする。

2020.02.14