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「アル中日記」26 4C乗りアルアル

ひと月ぶりに4Cのエンジンに火を入れた…はずだった。セルがカシャカシャいうだけで、エンジンがかからない。

最初に頭をよぎったのは「バッテリー突然死」。

アルファロメオのバッテリーの寿命は大体2年 。日本車では考えられない短さだ。10年前のMITOでさえ2年毎に交換を勧められる。しかしこれはあくまで突然死の予防のためである。4Cも装備的にはMITOとあまり変わらない。エンジンを切っても電気を食うのはせいぜいイモビライザーくらいか。それなのに交換推奨の半年も前にまさかの突然死?

原因は分かっていた。乗れていないのだ。
今年の正月に首都高を軽く1周しただけ。あとはバッテリー充電のために2週間おきにエンジンを10分くらいかけていたが、それでは足りなかったのだろう。しかもこの寒波だ。バッテリーには酷な条件が整っていた。

31歳で初めて車を買って以来、バッテリーが死んでエンジンがかからないなんて経験はなかった。学生時代に乗っていたバイクはちょくちょくバッテリーが死んで、押し掛けで乗り切った経験があるくらいだ。一瞬ロードサービスを呼ぶ事も考えたが、せっかくMITOもいるし、カミさんが昔乗っていた車に積んでいたブースターケーブルもあったので、自力で回復作業に入った。

まずはMITOを4Cに横付け。次に4Cのリアハッチを上げてバッテリーのゴムカバーを捲る。ここまでは何の問題もなかった。ところが電極の上にもうひとつプラスチックなカバーが鎮座している。留め具のようなものがあるので、それを外そうとするも硬くてなかなかはずれない。ここでディーラーに電話をかけ、メカニックに事情を話したところ「少し硬いですがその手順で外れます。」とアドバイスされる。そこで再びトライすると嘘のようにカバーが外れた。今度はMITOの電極…ここにもカバー。しかも4Cとは別なもの。とりあえず少し力を入れ気味に引っ張ると呆気なく外れた。

ここからまずケーブルが当たる部分にそれぞれタオルを敷いて養生。そこから4Cの+極に黒ケーブルを繋ぎ、赤ケーブルはすぐ後ろにむき出しになっている金属フレームに繋いだ。そしてMITOは黒+赤−にそれぞれ繋いでから、エンジンスタート。そして4Cの鍵を回してエンジンをかけると間髪入れずにエンジンが咆哮。

ケーブルを外し、MITOを元の位置に戻した後、4Cで首都高を軽く流してから、いつものディーラーへ持ち込んでバッテリーチェック。

N店長曰く「乗らなすぎてバッテリー切れ…4Cアルアルです!」だそうだ。

高額出費も覚悟していたが、充電量は問題ないという事で、今回はバッテリー交換なしで済んだ。

ちなみにこのお店に今飾られている車がこちら!

奥の4Cが2016年モデルで走行距離約2万キロ。お値段は780万(税別)。そして手前のGTAmの値段を聞いたところ…「お家を買うと思って下さい。」との事。もちろん正確な金額も聞いたが、当然と言えば当然だが新車時より高かった…

実はもうひとつ。写真には写ってないけど、とてつもなく貴重な車が飾られていた。
私物なので写真撮影はできなかったが、何でも超希少車でお値段は3000万は下らないとか。

今回も最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございました!


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