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映画「コーダ あいのうた」鑑賞

先週は映画「コーダ あいのうた」を鑑賞。評判のいい音楽映画だし、予告編も素晴らしかったので見に行かない理由はなかった。新宿バルト9にて土曜日の朝10時からの回。入りは3割って感じかな。

この映画の主人公、女子高生のルビーは、4人家族のうちただ一人耳が聞こえるという存在。「コーダ」というのは音楽のコードの意味だよねえと思っていたのだが、コーダ(CODA, Children of Deaf Adult/s)とは、きこえない・きこえにくい親をもつきこえる子どものことを指すのだそうだ。

ルビーは歌の才能に恵まれていて、たまたま入った合唱クラブで才能が見いだされ、名門音楽大学へ進もうとする。ただ両親は耳が聴こえず歌を聴くことができない。漁に出て生きていくのに「通訳」として欠かせないルビーを遠くの大学に行かせるわけにはいかない、、、というストーリー。

耳の聴こえない両親と音楽の才能という組み合わせという時点で、素晴らしい脚本で傑作は約束されたようなものだったのかもしれないけど、まあ演者の方が素晴らしかった。

まず、主演のルビーを演じたエミリア・ジョーンズ。まあかわいい。くりくりした表情がとてもチャーミング。子供と大人の間、複雑な家庭で育った繊細な感情を見事に演じていて素晴らしかった。なによりかわいいしな。次世代のエマワトソンといわれているらしいけど、さもありなんです。手話を使った表現も見事だったし、歌声も素晴らしいというよりキャッチーという感じで、見ているものを引きこむ力がすごくある歌声でした。

そして彼女の家族の3人の俳優さんが素晴らしいのよ。みなさん実際に聴覚障害をもった俳優さんたちなのだけど、感情が豊かで、キャラが立ってて、3人そろって下品でなあw本当に素晴らしい。ルビーと4人で本当の家族のようにしか見えなかった。特に親父さん。ユーモアにあふれてて素晴らしい。数々の下ネタ!

音楽の先生のエキセントリックな感じや、ナイーブな彼氏役の男の子もキャラが立っててとてもよかったな。彼氏役の子はシングストリートの子だったのね。気が付かなかったな。

そして、舞台となった町の映像がとてもきれいで。海や漁港、ルビーが落ち込んだ時に向かう湖、家族が暮らす家、すべてが可愛らしく魅力的に見えた。撮り方もうまいんだろうな。ああ、この町に行ってみたいなあと思いながら、生き生きと才能を持った女子高生が活躍するのをほほえましく見ていました。

この映画のテーマは家族における葛藤だったり、青春だったりして、自分も自然と涙が出るシーンがいくつもあって素晴らしかったのだけど、それと同じぐらい笑えて、素敵な風景があって、いろんな感情にさせてくれる映画でしたよ。誰にでも勧められる素敵な映画だと思います。

多分今年一番の映画になるんじゃないかなあ。劇場あんまり混んでなかったんだけどさ。みんなに見てほしい。



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休日の朝いちばんに映画を見ると、とても有意義な午後が待っている!って気持ちになってとてもいいですね。実際には昼寝するだけなんだけどさ。


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