模擬授業268「まえがき」
4月10日(日) 第9回 新・数学ZOOMでの模擬授業。
模擬授業
数研出版『高等学校 数学A』p.1
指示1 教科書、1ページ。まえがき。
社会は、みんなで読みます。社会は、さんはい。
「社会は、数学であふれています。しかし、そのことに気が付くのはなかなか難しいものです。」
発問1 「そのこと」とは、なんですか。
「社会は、数学であふれている」
指示2 「そのこと」と「社会は、数学であふれています」にアンダーラインを引きます。
指示3 第2段落。それぞれで読みます。
「住宅を購入したり事業を起こしたりするとき、金融機関からお金を借りると、月々の収入と支出に加えて返済と利子の支払いが生じます。収入・支出・利子率はさまざまな要因で変動しますから、家計や事業が破綻しないようにするために、条件を変えてシミュレーションします。これも数学を活かす発想の一つです。」
指示4 ここまでを、批評せよ。
「1回読んだだけで、よくわかったと言うことですか?」
「わかりづらいところもなかったですか?」
指示5 私は「これも数学を生かす発想の一つです。」がわかりづらかったです。
「これも数学を生かす発想の一つです。」の文を批評せよ。
「この文までに、『数学の活かす発想』について書かれていない」
「『これも』、とあるが『も』でいいのか」
指示6「これも数学を生かす発想の一つです。」を書き直しなさい。
「第1段落と第2段落だけで考えます。」
「これは社会が数学であふれている例の一つです」
指示7 第5段落。それぞれで読みます。
発問2 わかりづらい文はありますか。
「ものの形に関するコミュニケーション」
発問3「ものの形に関するコミュニケーション」とは、どういう意味ですか。
指示8 コミュニケーションを辞書で調べてごらん。
発問9「ものの形に関するコミュニケーション」とは、どういう意味ですか。
「ものの形に関する『伝達』」
検討
1.言葉を論理的に読み解く仕組みを教えるには、教師がしっかりと読める必要がある。
2.「ここまでの文章を批判せよ」井上先生の言葉が登場!この言葉をしっかりと使える先生が少ない。
3.「ものの形に関するコミュニケーション」の意味が分からない「『コミュニケーション』を『情報の伝達』に変える」
4.先生の授業は本当に知的で面白く、熱中する!
分析
1.教科書のまえがきの授業
2.まえがきには著者の思想や考えが表れている。
3.一読してわかりづらいところを、書き直しさせた。
4.わからないことは、辞書で調べさせた。
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