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模擬授業80「月の大きさと月までの距離(5)」

模擬授業

2006年12月10日(日)。はなみずき例会での模擬授業。


発問1 太陽が月に隠される現象を、日食といいます。
発問2 月が地球の影に隠される現象を何と言いますか。
「月食です」
発問 月食の黒い部分は、地球の影です。この影から、地球は、どんな形をしていると考えられますか。
「お隣同士で相談します」指名「球(丸い)です」
「同じだというところ」「違う意見だ、というところ」挙手で確認。
説明 紀元前のギリシャ人であるアリストテレスも同じように、考えました。古代ギリシャ人は、地球は球であることを知っていたのです。
説明2 月食の動きから月の直径を求めます。見ていきます。月食が始まってから、50分後、月が、地球の影に、完全に隠れます。
「100分」「150分」
発問2 200分後。月の先端が地球の影を通過します。月の大きさについて、わかることは何ですか。
「お隣同士で相談します」指名「月は地球の4分の1である」
「古代ギリシャ人のアリスタルコスも同じように考えました。しかし、アリスタルコスは、地球の大きさを知らなかったです」
発問3 地球の直径を求めたのは、エラトステネスでした。地球の直径は12800㎞でした。月の直径を求めます。式をノートに書きなさい。
(中に入って確認)「式は何ですか」指名「12800÷4です」
「計算します」「書けた人は、答えを言います。いくつですか」「3200です」「その通り。月の直径は3200㎞です」


「五円玉を出します」
指示1 五円玉の穴から月をのぞいて見てごらん。五円玉の穴と月がちょうど重なるように見ます。
「あと10秒。・・・・・5,4,3,2,1。五円玉を机におきます」
説明1 本物の月で同じことをしました。先生の目から五円玉までの距離は60㎝でした。
発問 五円玉の穴の直径は何㎝ですか。定規を使って測ってごらん。
指名「5mmです」「0.5㎝です」「0.5㎝、1/2㎝とします」
発問4 1/2㎝を何倍すると60㎝になりますか。
「四角を求める数字を書きます。」(中に入って確認)「いくつですか」「120です」
説明2 月の直径は何㎞でしたか。
「3200㎞です」
発問5 月までの距離を求めます。できた人は、見せにきます。
発問6 月食から月の大きさと月までの距離です。次回は、太陽について勉強しましょう。
「授業を終わります」

検討


1.地球の形は、お隣同士で話さなくてはいい。
2.五円玉の直径を計るのは、そんなに面倒ではない。
3.満月と五円玉をのぞく写真が一緒にあるとよい。

分析


1.地球が球であることは、コロンブスやマゼランと絡めて、また垂直二等分線の作図で扱う。

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