模擬授業94.「ダイヤモンド」
2007年6月30日。あさひ例会での模擬授業。
模擬授業
説明1 ある村に神様がやってきました。その神様は村人にこう言いました。「明日の朝から夕方まで石を拾いなさい。次に日うれしくなると同時に悔しい思いをするだろう」
発問1 村人たちはどう思ったでしょう。
説明2 村人たちは、「石を?」「けったいな話やなぁ」と言い合いました。でも、朝になり、みんなで石を拾いました。ほとんどの村人は、
「ま、神様の言うことだから仕方ない。拾おうや」と拾いました。あるものは、朝に1個拾って休み、昼に1個拾ってやすみ、2個しか拾いませんでした。
発問2 あなたは何個石を拾いますか。
説明3 次の日の朝起きてその拾った石を見てみると、なんと石がすべてダイヤモンドに変わっているではありませんか。
発問3 あなたが村人なら、どのように思いますか。
説明4 村人はみんなうれしくなり飛び跳ねました。でも、次の瞬間、「なんでもっと、なんでもっと。何で、もっと石を拾わなかったんだろう」ととても悔しい思いをしました。神様が言ったとおりのこと、「うれしくなるとどじに悔しい思いをするだろう」が起こったのです。2個しか拾わなかった村人の悔しがりようといったらありませんでした。
説明5 この「次の日の朝起きた」というのを「大人になって」と考えて見ましょう。○○もこの「石」と同じです。すべてダイヤモンドに変わるんです。つまり、○○をすれば、みんなの中にダイヤモンドがいっぱいたまるんです。「退屈だ」などと思って○○しなかった人は、大人になったとき、ダイヤモンドが少ししかたまってなくて、悔しい思いをするのです。退屈だ、と思っている人の目にはただの石にしか見えない○○も、神様の目にははっきりダイヤモンドに映っています。
発問4 ○○には、どんな言葉が入るでしょう。
説明6 ○○には、「勉強」「読書」が入ります。「勉強」や「読書」をしている人は、ダイヤモンドのように輝いていきます。今はただの石だと思っていても、いつか光り輝くダイヤモンドになる。それが「勉強」であり、「読書」なのです。
検討
1.テスト前、休み前にやりたい実践である。
分析
1.紙を見ながらの授業であった。完璧でなくても、話の筋を覚える。
2.語りでなく、発問をいれることにした。
3.「ダイヤモンドに変わっているではありませんか」で、実際の生徒のとき「え~」と驚きの声がでた。力のある教材だと実感した。
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