メニューのこだわり【カレーライス】その① カレールゥ
明日、2018年12月18日㈫の朝7:30〜8:00の間、インターネットラジオの番組にゲスト出演しています。
番組名
「はるみんのお仕事パンフレット」
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アクセスしてください。
http://www.yumenotane.jp
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インターネットならではで世界中のどこにいても手軽に無料で、聴くことが出来るって凄い時代になりましたね。
驚きです。
これは裏話ですが、自分との戦いを続けていた結果、この出演した日を境目にドンドン良い方向へと進んでいます。
必要以上の背伸びをすることも無く等身大の自分のままで、包み隠すことなく本音を話しています。
お時間合う方は聴いて頂けるととっても嬉しいです!
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外食で食べるカレーの多くがインド・スリランカ等のイメージが色濃く感じる"スパイスがしっかりと効いた"カレールゥではないでしょうか?
私自身も数年前はスパイスが効いたカレーライスが好きでしたが、子供の生活に合わせることもあり甘口のカレーライスが食卓に出てくるようになりました。
カレーは辛いからこそカレーだろ
そんなイメージを持ちながら甘口カレーを口に運ぶと「これはこれで美味しい」と衝撃を受けました。
その後に200円カレーのフランチャイズに加盟することになり、程よい甘さと辛さの商品をお客様に日々提供していると
「〇〇イチのカレーは辛いんだよなぁ」
というお客様の声も少なくありませんでした。
甘いカレーも一定の重要があることをこのビジネスをスタートしてから初めて知り、リニューアルオープンする際に
甘くて美味しいカレーにする!
と、商品のコンセプトが決まりました。
スパイスや辛さは後から足せるけども引けないのです。
甘みのある食材を色々試しましたが、どうしても甘みの素材本来の味が主張してくることが多く、
・ほんのりチョコレート味のするカレー
・わずかにミルクコーヒーの味がするカレー
等、何かの味がする甘いカレーになってしまうことが多かったのです。
最終的には野菜のペーストをふんだんに入れることで、野菜自体の自然な甘さを全面に出して優しいカレーの味へと近づけて行きました。
味に深みを出すために色々な食材や調味料を足したり減らしたりしていると、調味料の多くが塩分が主になっていることが多いため塩辛さを感じるようになってしまいました。
毎日食べて欲しいものだからこそ身体に良いものを提供したくて、塩分を限界まで減らそうとした結果、自然の食材を使って出汁をとることになりました。
日本料理が理にかなっていることは多くの方がご存知だとは思いますが、カレールゥの開発をした事でその奥深さを痛感する毎日です。
答えは何処にあるか探すことも無く、この日本、和食の総本山と言っても過言ではない地元・京都に溢れんばかり存在することに辿り着きました。
真摯に学び続ける事で、更なる進化を遂げる可能性を秘めていると思います。
日本らしい、京都らしい、優しいホッとするカレーを提供出来たならば、カレー店の歴史に新たな1ページが追加されるのでは無いかとワクワクしています。
とはいえ、いくら身体に良いものだとしても美味しくないものを私は毎日食べようとは思いません。
まず美味しいものであり、その上で身体により良いものであれば最高だと思います。
一般的に人が美味しいと感じやすい素材の一つとして「脂・あぶら」があります。
綺麗な霜降りが入った牛肉や、綺麗なピンク色と白色が折り重なったマグロの大トロ等をイメージして貰えると分かりやすいと思います。
今回のカレールゥを作るにあたって、悪魔の囁きが頭を何度も過ぎりました。
美味しい牛脂やラード(豚脂)を入れることで味に深み(コク)が生まれるので、病みつきになる味を目指そうかと何度も迷いました。
何度も原点にかえり「何のために」と向き合った結果、毎日食べて欲しいならばこそ、その旨味との別れを選びました。
もちろん、一部の層にはその需要もありますので、トッピングで追加出来るようにすればどちらの人にも寄り添えると思います。
しかし、スパイスや辛さと同じく「脂は足せるけど引けない」のです。
ご自宅にあるカレールゥの箱をご覧になってはいかがでしょうか。
恐らく原材料の先頭のあたりに記載されている主成分は「豚脂」や「牛脂」等ではありませんか?
それらは冷めると元の姿に戻ろうとします。
冷めたカレールゥがゼラチン質のドロっとした状態なのを見かけた事がある人も多いかもしれません。
実は当店もリニューアルオープン一週間前の時点ではそんなルゥでした。旨味の秘訣は脂だったのです。
ところが、残念ながらルゥが冷めたら美味しくないのです。
ということは、
温かい時に食べていたのも本当は美味しくないのでは?
熱さと辛さで誤魔化されているだけなのでは?
という疑問が生まれました。
急遽、臨時休業して一日掛けて店にある食材を使い果たしながら新カレールゥを作り直しました。
北海道産の根昆布から旨味と甘味をしっかりと抽出し、野菜のペーストをふんだんに入れることで自然な味の優しいカレールゥが出来上がりました。
特筆すべき点は冷めてもルゥがサラサラで、そこそこ美味しく食べることができると確信しているところです。
(当然ながら温かい方が美味しいと思います)
人により味覚が異なると思いますので、全員の方が冷めても美味しいと感じられるかは分かりませんが、
少なくとも一年半前にお店をオープンした時から今までの中で最も美味しいと自信を持ってオススメ出来る味になりました!
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子供でもお年寄りでも食べられる
家族みんなで食べられるカレーライス
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胸を張ってお届けできる味にはなったものの、日本料理の奥深さを考えればようやくスタートラインに立った所だと思っています。
きっと、更に美味しい味へと進化することは可能だと思っています。
10年先から今この時を振り返った時に、皆さまから
「あの時に比べると圧倒的に美味しくなったよね!」
と思い出して頂けたなら嬉しく、その過程も皆さまと共に歩んで行けたならこのお店を始めて心の底から良かったと思えるでしょう。
そして日本で独自の進化を遂げたラーメンのように、京都発祥の日本の食文化として和のカレーライスを広げていきます。
その先に何があるのか。
ワクワクしながら、私たちは目の前の大きな一歩を踏み出しました。
「夢を叶える」
その想いをカレーライスに込めて。
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