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300円のカレーライスが産まれた理由 その⑨ 最終回:更なる課題へ

昨日メインバンクの担当者と共に、中小企業庁の創業・ベンチャー支援の窓口へ行ってきました。

事業資金を融資することが金融機関のイメージでしたが、こうして色々なサポートをして下さることに感謝しております。

応援して下さる方々の期待に応えられるように、新しい道を一歩ずつ切り拓いていきます。

そして、このブログを始めた当初の方向性と大きく変わるきっかけが訪れましたので、発表出来るタイミングが来たらこちらでも書きたいと思います。

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新生カレールゥが完成し、300円という価格になったとしてもお客様が微減で落ち着くと予測してリニューアルオープンしました。

リニューアル直後はお客様も多数来店あり、売上利益ともに順調なスタートを切ったため喜んでいましたが、次第にお客様が少ない日が目立ち始めてきました。

そして一ヶ月が経過し一日あたり80数名まで戻りつつあったお客様が60名様前後まで減ってしまったのです。

見誤った…。

200円から300円に価格が変更したことで、これ程までにお客様の反応が変わるとは想像を遥かに超えて、完全に見誤りました。

お店を始めた時から、全国に100店舗出したいとか、会社を上場して億万長者になりたい等といった欲求は無く、自分の周りの笑顔が守れた上で少しずつ守っていける人達の輪が広げたいという位が自分にとって最も心地よい夢の規模でした。

しかし、このままでは周りの人はおろか自分の家族さえも養っていくことが出来ない状況に自分を追いやってしまったことに気付きました。

新しく生まれ変わり、またお客様の笑顔が溢れる店へと戻るように、

今、自分に出来ること

これを徹底しようと決意しました。

まずは、一年前の12月に接客の質を変えたのを一年ぶりにお客様をしっかりと笑顔で元気よくお迎えする営業に戻しました。

次に、お米の炊き方に研究を重ね、

一粒ごとにふっくらモチモチと感じられる食感と、カレーと合わさった時にバラパラとほぐれる質感

を同時に実現することが可能になりました。

最後に、2018年12月よりアルコールの提供と店内での飲食に限り、提供の容器を変更しました。

今、出来ることに専念した結果、
お客様が少なくなった事さえプラスと考えて、より良いお店へと目指し始めました。

減ったお客様の数を数えるよりも、味や金額が変わってもご利用頂けるお客様が毎日60名様程来てくださっている有り難さに感謝するようになりました。

300円で提供するようになってから、お客様の反応によって更なる進化をし続けるようになりました。

そして、ここはまだスタート地点です。

新しい道が始まったばかりです。

こうして出発をした事で見えたことがあります。

どうして大手の資本力ある店でも無い個人店が、
街の中心部でも無い人通りが少ない地域の店が、
ミシュランガイドに掲載される程美味しい店でも無い店が

「夢を叶える」という看板を背負い、何をしようとしているのか。

最初は200円のカレーチェーン店に加盟して、家族と周りの人を豊かに出来さえすれば良いというのが、心から願う自分にとって嘘偽りのない夢でした。

ところが、新たな夢が出来ました。

まだここでは書ける段階にはありませんが、
200円のカレーで作りたい未来を心の中でまだ追い続けている自分がいました。

原価率研究所というチームが追い求めていた姿を一緒に追い求めていたことに気が付いたのです。

私が心から追い求めているものが見つかりました。

日本で、そして京都という土地で、
このカレーライスという食べ物を通して、
唯一無二の新たな世界を作っていきます。

内装も変えるかもしれません。
制服も変えるかもしれません。
カレーの味もメニューも変えるかもしれません。

遠くの場所からでも食べに行きたいと思って頂けるようなお店になれるよう、全力を尽くしていきます!

これからも応援下さると嬉しいです。
長文お読み頂きありがとうございます。

来週のブログからは、最新の情報や更新をしていくメニューについて更新する予定です。
お楽しみに。

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