エネルギー問題まったなし!洋上風力発電、バイオコークスなど、胆振日高の取り組みと、岸田総理への質疑
こんにちは、二頭流代議士・堀井学です。
電気代高騰の中、皆様のご家庭や会社など、電力消費を極力抑えるような生活を強いられていると思います。
北海道でエネルギーの基地と言えば、苫東厚真火力発電所や大規模石油備蓄のある、苫小牧・厚真地区を思い浮かべる方が多いと思いますが、胆振日高で新しいエネルギーの波が起きています。
【洋上風力発電一大産業】
室蘭にもありますが、北海道の日本海側、特に道北地方をドライブしていると、至る所に大きな風力発電の風車を見かけます。
この風力発電を海上に設置するという動きが全国で活発化しております。
室蘭では、この洋上風力発電に、次世代エネルギーの水素とアンモニアの製造、貯蔵、使用、道外への販売、という一連産業の基地を作ろうという動きがあります。国が進める「カーボンニュートラルポート構想」よりも、一歩も二歩も進んだ「ゼロカーボンポート」を目指し、室蘭市内の企業を中心に大規模な勉強会を開催しています。
北海道と人口規模や農業が基幹産業という、にたところの多く、100年前から交流のあるデンマークが、洋上風力発電にシフトしたことで電力コストを抑えることに成功した事例などを知る機会がありました。
「日本のデンマークになれるのか」、これが今後室蘭が発展する大きな鍵になる言葉です。
1/26(木)に室蘭にて、【MOPA洋上風力発電フォーラム2023】が開催されました。
室蘭市は元々、良質な天然港による貿易のしやすさと空知の石炭を使った鉄鋼業とその鉄鋼を使った造船業が盛んな街なので、風車の鉄塔を作る材料と技術はあります。
また、道内最大のクレーン会社が世界最大級のクレーンを保有していることなど、地場企業によって製造から設置まで可能であるとも言えます。
漁業にとってマイナスになるのではないか、魚がいなくなるのではないかという懸念がありますが、実は逆に風力発電の基礎部分が、良質な魚礁になるなど、漁業にとってもプラスになるという効果もあるようです。
この動きを加速し、日本における洋上風力発電の一大拠点として、室蘭が活性化することを大いに期待しております!
また、2/25には洞爺湖にて「未来に向けたゼロカーボンの可能性」~水素等の新しい技術への挑戦を考える~として、【G7環境サミット札幌 機運醸成シンポジウムin洞爺湖】が開催され、万世閣に、元環境大臣の丸川珠代参議院議員、洋上風力発電の先進国デンマークからピーター タクソ-イェンセン大使、等々の講師をお呼びし、洋上風力発電を用いたゼロカーボンの可能性や余剰電力を次世代バッテリーに蓄電して道外に売り込むなどの現実的な構想を学ぶ素晴らしいシンポジウムとなりました。
また、洋上風力発電とは話がそれますが、近畿大学で研究を進めている「バイオコークス」をご存じでしょうか? 不要になった植物(草、藁、コーヒー豆のかす等)を加熱、圧縮、冷却することで、作られた植物性人工コークスです。道新(苫小牧、日高版)の記事の中でも大きく紹介されています。
コークスなんて、使わないでしょ?と思われるかも知れませんが、バイオコークスは処分に困る草刈り後の草や、木の葉などから作れるエネルギーであり、高エネルギーで長時間熱を出すことのできる良質な植物性燃料です。
洋上風力発電でクリーンな電気を使い、余剰電力は水素やアンモニアの製造販売、そしてバイオコークスを作るための電力に使うこともできますね。
こういった状況を交えて、先日の衆議院予算委員会総括では、岸田総理に、このように質疑させていただきました。
人が生きていく上で欠かすことのできない電力などのエネルギーを、この胆振日高が生産拠点になるという日のために、政治の果たす役割は大きいのです。この胆振日高が「次世代エネルギー関連一大産業の拠点」となるように、私も力を入れてまいります!
本日も読んでいただき、ありがとうございました。
堀井学 拝
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?