「テレワーク」から「テレプレイ」へ
最近、これまでテレワークと縁遠かった人も強制的にテレワークに移行せざるを得ない状況も多くなってきました。
そこで、テレワークのよさに気がついたり、これまでのリアルワークや通勤の良かったポイントを改めて認識し始めている人も出てきています。
テレワークのメリット・デメリットはいろいろとありますが、いずれにしても自宅から遠く離れた場所にいる人たちとオンラインを活用して一緒に仕事をするという体験は、新しい行動様式として一般に浸透するようになってきました。
特に最近のデジタルテクノロジーの進化で、ZoomやTeamsなどのビデオカンファレンスやSlackやWeChatなどのチャットなどを使うようになり、「あれ、これ思ったより普通に仕事できるかも」「顔を見れて話せるというのはいいかも」といったように「遠く離れていても意外とリアルな感じでつながれるな」という感覚が広がっているのではないでしょうか。
そして、この「遠く離れていてもオンラインでつながれる感覚で遊ぶ」「時間を共有する」「同じ体験を共有する」、いわば「テレプレイ」ともいうべき新しいムーブメントが広がってきました。
もちろんこれまでもゲームなどでは、オンラインでつながって楽しむカルチャーはありましたが、ゲーム以外の領域でも自宅からオンラインでつながって一緒に楽しむことが増えてきたのです。
その代表例が、Zoomでつながりながら一緒に飲む「Zoom飲み」ではないでしょうか。
僕も何回かZoom飲みに参加してみましたが、移動もなく好きな時に落ちることができるし、いくつかのZoom飲みを掛け持ちすることもできるし、なにより海外にいたりしてこれまでなかなか会えなかった友達とも気軽に「会える」のがいいですね。
最近ではHousePartyというアプリも人気です。
こういったZoom飲みなどの、オンラインでつながって楽しむ体験はさらにいろんな領域に拡張されています。
もちろん音楽も。こちらは、VRを使ったクラブパーティー
こういったオンラインレイブは既存のゲームプラットフォーム上でもよく行われています。
リアルなライブが開けない状況の中で、Lady Gagaが主催したOne Worldなど、オンラインライブもより広いオーディエンスに広がるようになってきたと感じています。
日本でもblockfesが多くの人を集めて盛り上がりましたね。
音楽だけでなく、例えばこれは「絵を描く」という行為をオンラインでみんなで楽しむとどうなるかという例です。
といういった「プロのスキル」をオンラインで公開することで、多くの人がそれを活用することができるというのも大きな流れです。
料理の領域でも、多くのレストランが休業や業務縮小を余儀なくされている中で、シェフがレシピを公開するという動きが出てきています。
スポーツでは、アスリートが在宅でもトレーニングできるメニューを公開しています。
もちろん、今は自宅にいなくてはいけないという状況の中で、こういったオンラインでつながり・楽しむ行為が広がっているのは事実ですが、多くの人がオンラインで楽しんでつながる体験を経験した今、状況が落ち着いてきた時にも、こういった新しい「テレプレイ」が「新しい日常(The New Normal)」として定着するかもしれません。
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