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0055 Viva Technologyにみるヨーロッパの温度感

ここ数年、スタートアップ界隈で「フレンチテック」というバズワードを聞きます。フレンチテックとは、洗練されたデザインと独創的な機能が特徴のフランスのスタートアップの総称です。最近では、CESやSXSWで独特の存在感を示しています。

そのフレンチテックをもっとも感じられるのがViva Technology。

こちらのレポートにある、この部分に今のヨーロッパの温度感を感じます

今回のイベント全体を通じて、GoogleやFacebookといった大手プラットフォーマーへの批判の声が非常大きかったことは、強く印象に残りました。
特に、彼らのビジネスモデルについて「個人情報を得てそれを活用し、富を集めている」という指摘が声高になされ、そのアンチテーゼとして「社会に対してどのようにテクノロジーが貢献するか? そのリスクからいかに市民を守るか?」といったテーマが盛んに議論されていました。GDPRを大きなきっかけとして、各国で大手プラットフォーマーへの風当たりが強くなってきた現在、その議論をリードしたEUが自信を取り戻している、そんな風にも感じられました。

ブースの詳細は、こちらレポートの情報量がすごいです。

こちらも参考になりますね。

GDPRの流れは、ヨーロッパを起点として今や世界に広がりつつありますし、ある種行き過ぎたテクノロジー進化に対する人間性の回復、そしてそこからの未来の創造など、ヨーロッパの温度感には、今後のテクノロジーと人間の共生のヒントが隠されていそうです。

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