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0006 IoTもプラットフォームをめぐる争いへ

今年のGoogle I/Oもさまざまなニュースがありました。ダイジェストはこちらが見やすいですね。

この中で僕が一番興味があったのが、これまで「Home Hub」と呼ばれていた「Nest Hub」です。


Nest Cam同様にホームカメラとして機能する他、「Google Duo」でのビデオチャットもできる(相手はGoogle DuoをインストールしたスマートフォンでもPCでも可)。
また、声を聞き分けるGoogleアシスタントの機能「ボイスマッチ」の顔認識版に当たる「フェイスマッチ」機能で、あらかじめ登録したユーザーの顔で相手を見分け、予定や勤務先への交通情報などを相手によって変える。

といったように、ビデオチャットやGoogleアシスタントが前面に出てきてはいますが、その本質はさまざまなIoT機器のハブになること、つまりIoTのプラットフォームになることなのではないでしょうか。

実際、自分でも掃除機やエアコン、プリンターなどいくつかのネット対応家電を使っているのですが、それぞれのアプリをダウンロードしてIDとパスワードを忘れないようにして、、とやっているとなかなか大変なんですよね。これをまとめてボイスコントロールしたい、というのは自然な要望なので、ここをまとめるプラットフォームは今後より一層重要になってくるのは間違いないと思います。

自動車そのものはコモディティ化して配車アプリがプラットフォームになったり、ECや電子書籍、食事やさまざまなものがサブスクリプションの流れとともにプラットフォームが大きな存在感を出しています。同じように、家電も家電そのものよりも、それらのIoT機器をまとめるハブとなるプラットフォームに主戦場は移っているのではないでしょうか。

今回のNest Hubもそういった文脈で考えると、単なるデバイスの話ではなくて、このレイヤーのプラットフォームなることを目指した動きのひとつの流れと見れます。今後はさらにこの領域の競争が激化していくのでしょう。その時には、プレイヤーとして生き残るのか、プラットフォーマーを目指すのか、うまい協働があるのか、さまざまな選択肢が考えられると思います。

ともあれ、まずは自分で使ってみたいので、日本での発売を心待ちにしています。

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