【ヴァンパイアセイヴァー】初心者と中級者で差を付けられるポイント

セイヴァー全体を通して、初中級者帯でライバルに差を付けられるポイントをまとめてみました。基本的なことは一通りできるようになったけどいまいちその先が分からず伸び悩んでいる、という段階の方向けかもしれません。

ここに書いてるようなことを意識できるようになると中級者、プレイ中にしっかり実行できるようになったらもう上級者、という感じかなと思います。


チェーンコンボでダウンさせる

セイヴァーは昇竜拳のような無敵で切り返せる技が少ないうえに、高速中段や回避が難しい通常投げが揃っているため、起き攻めが非常に強い。ただ、そもそも起き攻めに行けなければ強さは発揮できない。

起き攻めをするために一番手っ取り早いのはダウンを奪うことなので、ダウンさせることの価値が非常に高い。逆に言うと、ダウンさえさせてしまえばあとは適当でもわりとなんとかなる。

どんなキャラ・どんな状況でも一番簡単にダウンを奪える方法は、やはりしゃがみ大Kをヒットさせること。そのため、地上で技が当たったときはできるだけチェーンコンボでしゃがみ大Kに繋げたい。

これを重視しているので、上級者はチェーン構成を工夫して状況によって小→大のような2段チェーンを使ったり、なんならしゃがみ大K単発で出したりする。その場のダメージは減るが、その後の起き攻めでまとまったダメージを与えることを重視している。

せっかく技がヒットしているのに、その後のチェーンをうまく繋げられなくてダウンを逃してしまうと、実はとても損をしている。チェーンを打ち切っても反撃するのは意外と難しいし、途中から食らってくれることもあるので、まず最初は確認せずにしゃがみ大Kまでチェーンを入れ込んでみてもいい。

白ダメージを正しく使う

白ダメージ(回復可能ダメージ)はセイヴァーの大きな特徴のひとつ。ほぼすべての攻撃の威力が回復可能な白ダメージと回復できない赤ダメージに分かれており、白ダメージはガード・ヒットしていない状態で1秒以上経過すると回復を始める。

白ダメージをきちんと回復して立ち回ると、体力が1.5倍~2倍ぐらいはあることになり、どれだけ殴っても倒れないように感じる。逆に、白ダメージを回復できずに連続で攻撃を食らうと、体力が半分以下になっているのと同じになり、一瞬でゲームが終わる。

セイヴァーは1試合が短いと言われており、有名な話で「カプエス2とセイヴァーに同時にコインを入れたのに、カプエス2でキャラセレが終わる前にセイヴァーではサスカッチが勝利ポーズをとっていた」というものがあるが、白ダメージを回復させずに一気に取り切るとこうしたことが起きる。

この画像はサスカッチがモリガンに4段チェーンを連続で3セット当てた状態。

たった3コンボでモリガンがほぼ瀕死になっているが、そのうち半分は白ダメージになっている。ここから上手く逃げて白ゲージをすべて回復できれば、体力が半分残った状態で仕切り直しができる。そのぐらい白ゲージの比重は大きかったりする。「何もせずウロウロする」という時間を作ることがセイヴァーでは回復のために意味がある行動になる。

上級者は「自分の体力は取り切らせない、相手の体力は取り切る」という管理が非常に上手いし、逆に取り切ろうと無理に前に出る相手を迎え撃つことも上手い。慣れないうちは「何か喰らったら一旦しばらく逃げる」という風に考えてみてもいいかもしれない。

空中ガード後反撃の精度

セイヴァーの空中ガードはガード硬直が2Fしかないため、相手の飛び込みを空中ガードした後すぐに攻撃を出すとその場で空対空で反撃できる。これがかなり優秀というか、セイヴァーではもっとも基本の防御方法となっている。

空中ガード後反撃が安定してできるかどうかは立ち回りの安定性に直結していて、これの精度が高いとピンチに陥りにくくなる。逆に精度が低いと、立ち回りの初手を相手に取られることが多くなり、相手が有利な状況になることが増えていく。二択をかけられたときに無傷で脱出するのが難しいゲームなので、初手取りで負けることは死活問題になりがち。

展開が速いゲームなので、空中ガード時にとっさにボタンを押すにはある程度意識付けと練習が必要だと思う。また、ジャンプから空中チェーンコンボを仕掛けるパターンもあるので、しっかり最終段までガードしきってからボタンを押さないといけない場合もあるし、上手いプレイヤーは逆にチェーンコンボを出さず途中で止めて攪乱することもある。これらを見極めて高い確率でしっかり反撃できるようになった人はもう上級者と言ってもいいかもしれない。

相手との位置関係によって出すべき技が変わったり、空中ダッシュやホーミングがあるキャラはそれを出すかどうかでも選択肢はさらに増えるが、それは細かい話なので最初は意識しなくてもいいと思う。確実に出せることのほうがより重要。

アドバンシングガードの精度

最終的に煮詰まってくると、この部分が最も重要になってくる。アドバンシングガード(以下AG)の精度が高ければそれだけで一気に安定性が上がる。

セイヴァーは攻めが強いゲームだと一般的には言われる。しかし、AGという守りのシステムも実は極めて強い。ただ、AGは操作方法が特殊なので安定して出せず、上手く活用できないことも多い。

AGの精度が高いとどうなるか。立ち回りでとにかく何も起こらなくなる。
AGにはガード硬直の減少(※1)と相手を押し返す効果があるので、飛び込みや前ダッシュ攻撃など攻めのきっかけとなる行動にAGされると、その後の攻め手が続かず、仕切り直しになってしまう。

起き攻めに行くためにまずは有利状況を作るのが2D格ゲーの鉄則だが、高い精度でAGを出されるとそうしたチャンスがまったく生まれなくなり、ほぼ別ゲーと言ってもいいほど展開が違ってくる(というより、セイヴァーは素のフレームだけ見るとひどい技が多すぎる)。

※1
正確にはガード硬直を一定にする効果。硬直が長い技に対してかけると差し引きで硬直は減り、もともと硬直が短い技にかけると逆に硬直が増えることもある。ただし後者はレアケースなので、基本的にはAGすると有利になると考えていい。

上級者のなかでも、安定して高いAG精度を出しているプレイヤーはごく一握りで、そういった人たちはやはり頭ひとつ抜けていると感じる。また、そうした一部のプレイヤーはとにかく日々の練習を欠かしていない。やればやるだけ効果を実感できる部分でもあるので、ある意味で筋トレなどに似ているのかもしれない。

ただ、これは本当に最終的な段階の話なので、ほとんどの人はAGに関してはそんなに気負う必要はないと思う。あくまでセイヴァーを極めたいと思っている人向け。ちなみに私は練習したほうがいいんだろうなーと思いつつ、面倒なのでやってないです。そういうこともある。

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