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その色、誰が好きな色?

4月になりましたね。

毎朝、通勤途上ですれ違う
「ピッカピカの一年生」たちが
まぶしい毎日です。

そんなまばゆい1年生とすれ違うのが日課の
私の目に飛び込んできたある動画。

セイバンのCM。

始めはいつもの朝のように
ほほえましい気持ちで観ていたけど
色々考えさせられて、泣けてきた。

大人の気持ち、子どもの気持ち。

自分の好きな色選んでいいよ、って
言われた時のわくわくした顔!

特に白いランドセルを選んだ彼の、
「うん、これ!」っていう目力の強さと
「ピンクのやつが好き」って
はにかむ彼の表情にはぐっと来たし

それを見守る親御さんたちの
「似合ってるね」という優しいまなざしにも
胸がいっぱいになった。

ピンクのランドセルの子、
お父さんが喜びそうな色は黒。
真逆の色を「好き」って言うの、
勇気出したんだろうな。

お父さんの表情、色んなことを想像しながら、
覚悟したんだろうな。

そう思ったら急に我が家のことが不安になって、
娘に聞いてみた。

「ランドセルの色、好きだった?」

返ってきた答えは
「いっぱいあるいろんなピンクの中から、
 一番好きなのを選んだよ!
 でも、学校で色んな色を見たら、
 それもいいなあって思ってた。」

そう。
当時、娘の希望は水色かピンクだった。

でも、もともと娘はピンクが似合うと
たくさん言われていたこと、
仲の良かったお友達もピンクだったことから
ピンクの品ぞろえが豊富なメーカーを探して、
その中から試着を重ねて選んでもらった。
(トップ画像のもの。)

でも、制限かけずに、
もっと自由に見せてあげればよかったな。
今のこの答えも、気を遣ってくれたのかな。
胸が痛む。

親も悩むよね。
本当は好きな色を選ばせてやりたい。
けど、心無い周囲の言動で
自分の子どもが傷ついたりしないだろうか?って考えると、つい無難な色を中心に提案してしまう人も多いと思う。
子どもに笑顔でいてほしいから。

子どもも、大人が思っている以上に
「どんなのを選んだら喜んでくれるかな?」って
小さな体とこころで一生懸命考えてる。
周りの大人に笑顔でいてほしいから。

きっと、ランドセルに限ったことじゃなく
何かを選ぶとき、同じようなことが
起きていることは多いと思う。
本当は、お互いがお互いの幸せを
願ってるだけなのにね。

CMに出てた子たちが、
この先も自分らしく歩んでいける
世の中になったらいいな。

そして
「大丈夫。
 何を選んでも君の味方だよ。」

私も、そういって子どもの背中を見守る
大人でありたいな。

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