番外編:友人戦の牌譜検討(その02)
友人戦の牌譜検討、第二弾!今回は、Twitterフォロワーのはりゅねこさん(@haryu_cat)と行った段位戦想定・友人戦の牌譜をズバズバ(?)切っていきたいと思います!!といっても、手組みに関する指摘は苦手なので、局面局面の押し引きや守備面についてのピックアップが多めになりそうです。それではどうぞ~~
【東1局0本場】
下家のリーチに一発目、1切れの白を打っていますが、ここは南アンコ落としでどうでしょうか。親番でドラ1赤1と行きたくなる気持ちは分かりますが、これ今何シャンテンですか?っていう手牌ですね。ここから出ていく牌を想定すると「1m、赤5m、4p、東」あたりでしょうか。ソーズも愚形2つですし当然無駄ヅモも想定されますし、かといって南はオタ風で役が無くポンチーで補うこともできない。さすがにここからは押し返せません。「1切れ白ぐらい・・・」という甘えが、30回に1回くらい致命的な放銃になっちゃいますので。
2巡後に結局南を切っています。であれば、白を切るリスクをわざわざ負う必要はありませんよね!
【東2局1本場】
6ブロックになったので、4s2sのカンチャンターツを外している途中です。前巡、危険な4sから切っているのは丁寧ですね。が、7巡目にここで東をツモ切りしていますが、2s切りが良いですね。現状打点も見えないリャンシャンテン、雀頭の西が安全牌になりますが、2sは234三色を狙うにはさすがに巡目的にのんびりし過ぎで、ほぼほぼ機能していない牌です。であれば素直に3切れ東に入れ替えておきましょう。
カン5p引いて平和のみテンパイ。リーチとしましたが、これはダマでも良いかも?と思いました。現状平和のみでリーチによる打点上昇メリットを享受できません。ドラ2pも赤ドラも見えていないので、やや怖いですね。黙っていれば対面と下家からは5-8s拾えそうですし、河も3段目に入ってますので流局でもOKの構え。他家からリーチが来たら、安手ですし未練なくオリても良いと思います。
【東3局0本場】
タンヤオ赤でカン5pリーチ。5p自体の待ちもそんなに良いとは言えませんし、現状タンヤオ役有りである点、そしてソーズの連続形が変化豊富な点から、6p切りダマで手変わり待ってもよいかな?と思いました。親の副露が入ってリーチも来ませんし。★マークが特に嬉しい変化!!それ以外の変化もすべて役有り状態はキープできる(タンヤオor平和)のもプラスポイントですね。4p切りダマは変化が3p7pだけとやや寂しい感じ。
★赤5m引き
★3p引き→2-5p高め三色
・1s引き→3-6s(3-6-9sフリテン高め一通も可)
★3s引き→1-4s(メッチャ待ち良さそう!)
・4s引き→3-6s(3-6-9sフリテンも可)
★6s引き→1-4-7s
・7s引き→(6-9sフリテン)
★ドラ9s引き→1-4-7s高め一通
・・・結果論クソワロタ
【東3局1本場】
配牌がひどくて、おそらくドラ色の染め手を見ながら字牌を溜めつつオリ気味に進めていた模様。6巡目、ここから4s切りとしていますが、自分なら3m辺りを切って完全にベタオリ進行にします。理由は対面親の河。ソーズがやや高めの河で、ソーズ789チー。役牌の白發は勿論、ダブ東持ちであれば12000まで見える危険な手です。中張牌の4sをポンされることは稀かと思いますが、それでもここからソーズや字牌を切って親の手を進めるようなアシストはしたくないですね。1sなどは格好のポン材になり得るので、注意しましょう。ここは上家下家に頑張ってもらって、自分は安全圏から局消化を祈りたいですね。
7巡目、上家からリーチが来ました。宣言牌の3sを45でチー、これは一発消しでしょうか?4s5sは安パイでもないですし、字牌もたくさんあってまあオリきれそう、ということでこういうサボらないチーは結構好きです。
ここから現物6mの筋3mを切っていますが、これは危ないと思います。3mは場に生牌でシャンポンもありますし、2m1見え4m生牌でカン3mも十分可能性アリ。(246mから6m切りリーチ)手牌の中の字牌の方が、明確に安全度が上です。自分だったら2枚持ちの發を切りそうです。生牌ではありますが2巡凌げるのが大きいですね。対面と持ち持ちの可能性も考えられますが、せいぜいポン止まりでさすがにロンにはならない速度感でしょう。次は1枚切れの東か中で。
【東4局0本場】
ここから9m切りとしましたが、東あたりでどうでしょうか?現状見えているのは4.5ブロックぐらいですし、9mはドラ8m受け&789三色の種にもなりそうです。東重なり期待で副露進行を狙うなら南切り、面前リーチを目指すなら安パイの南を残して東切り、みたいなバランスで。
ここ、自分も同卓していてすごく記憶に残っている場面です。対面が白ポンの後、8pをリャンメンチーして打4sの場面。自分は副露した他家の手出しツモ切りは特に意識してチェックするようにしているのですが、これ対面の3p4p手出し、確認できていましたか?リャンメンターツを落として2副露、明確にテンパイのサインと受け取るべきです。少なくとも2-5p待ち以上の最低リャンメン、もしくは高打点を警戒しましょう。
上家の筆者の河をご覧ください。対面の打4s以降は、現物2m→筋7m(ドラ傍でちょい怖いけど)→現物3p→9s(ソーズ上処理終わってそう?)、と基本的に危険牌は切らない進行にしています。ラス目の親番で前に出たい所ですが、それほど対面の仕掛けにヤバさを感じたための対応でした。現状ラス目とはいえ、下3人は競っている状態なのでそれほど和了りに固執していなかった感じですね。
その後、対面が3副露目で打3s。こちらは平和のみイーシャンテンから5s→5mと無筋を切って、ツモ6sで8s切りリーチとしました。ドラ8mも赤も見えていない場、個人的には対面に3900放銃するのが嫌なので、そもそもこの5s→5mの2枚を切らずにオリてしまいそうです。相手は子ですし、和了ってラス目の親を消化してくれる分にはそんなに悪い展開ではありませんよね。なお仮に対面が親だった場合は、明確にオリ優位だと思います。
リーチ後にロン牌を掴み放銃。対面はやはりというか、白ドラ3の超勝負手でした。まあこれは結果論ですね。どまです。ちなみに対面の3副露目は、888m3s678sから7sを68チーで打3s、と7s鳴いて7sタンキ待ちというテンパイtoテンパイのなかなかテクニカルな待ち変えでした。個人的には鳴かずにソーズ5689s引きを待って亜リャンメンorノベタン待ちにしそうです。
【南1局0本場】
後がないラス目での南場親番です。10巡目、イーシャンテンから打8sで3m7mくっつき待ち、これは良いと思います。唯一の裏目7sは2枚切れ、ソーズ上はパラパラと切られていて8s縦も期待できない。安全牌としては有効ですが、今は持っていられないですね。トップ目だとしたら逆に安全な浮き牌(攻守兼用)として持っておくと良いと思います。
ツモ!神の一手だ!
【南1局1本場】
ここから打南。現状カン8pカン6sの受け入れが狭いイーシャンテンなので、ピンズ中膨れに構えてターツ振り替えを狙ったのだと思いますが、9巡目ということで少しリスクのある選択ですね。上家の河が濃く、9s8sとターツも払ってきています。4pは全方向に危険な牌なので、この瞬間にリーチが来た場合に押し返せなくなってしまいます。幸い、南を切っても現物は全方向に確保できていますが(上家に89s/対面に9p/下家に9s)、その場合はメンツを壊すことになるので実質オリとなってしまうことに注意。・・・とはいえ、自分もギリギリ南切りにしそう。あと2巡早ければ4p残し南切りで全然OKだと思います。
やはり上家からリーチが来ましたね。11巡目、ここから8s9sで回ったところ、メッチャナイス!と思いました。まっすぐ行くなら4pや7sを切りたいですがともに危険牌。相手の筋は8本通っています。ここで7sをアンコと見て8s9sで回る、このルート見つけられるのは素晴らしいですね。ピンズに上手くくっついたら1牌だけの勝負で押し返せるかも。欲を言えば、9s→8sでは無く8s→9sの順に切りたかったですね。対面下家の追っかけを警戒して、2人により安全なワンチャンス9sを後に残しておきたい所です。
ピンズが上手くくっついて、イーシャンテンまで復活できました・・・が、惜しくも上家がツモ和了り。ちなみにこの場面、「ラス目の親だし和了らなきゃマズイ、ゼンツだ!!」という思考は非常に危険です。仮に上家に2100-4100ツモられて親被りをしたとしても3着の対面とは8500点差で残り3局、まだまだ逆転可能な点差です。しかしここで上家リーチに8300放銃してしまうと、3着との点差は14800点となってしまい残り3局でも逆転がきつくなってしまいます。南場ラス目でも、時にはグッとこらえることも必要ですね。
【南2局0本場】
下家の親が2副露、7s8m9pとツモ切りの連打です。そしてこちらは5巡目の7pをツモ切り。自分はこの辺りでややオリ判断=危険牌は基本的に切らない構えにシフトしそうです。8mの外の9m辺りをギリギリ切るかも?(もしくは中で完全にオリるかも)現状1メンツのみで赤1枚、ドラ中も高確率で出ていくと考えるとここから不要牌を自分都合で切っていくのは少し怖いかなと思います。この7pも既に放銃抽選が始まっているイメージですね。ドラ中を親が切っている&トイトイっぽくない河なのでせいぜい2900点ぐらいと読めますが、とはいえこの和了りには程遠い手格好からの2900放銃は結構痛い。仮にドラが中でなく数牌であったとしたら、5800点も十分に想定されますので、よりオリ寄りにすべき場面と思いました。
9巡目の1sも、ワンチャンスとはいえかなり危ないです(※次巡3sは対面が通している)。下家の副露メンツと河を見るに、マンズ下とソーズ1-4s3-6sは危険なブロック。自身の手はメンツ一つで打点も赤1のみ、この手格好から2副露&ツモ切り連打状態の親に立ち向かうのは、勇気では無く蛮勇ですね。注意しましょう。
下家の最終手出し5s→ド本命の3-6sを6巡目にツモ切りしてきた対面は、カン7mで役無しテンパイでした。対面がリーチ後に親のロン牌2mを掴み、2900の放銃で決着。下家の待ちはやはりマンズ下の2-5mでした。ふう。
【南2局1本場】
ドラ表カン2p待ち3900点テンパイのところに、上家からリーチが来ました。一発目1mの後、この1pはツモ切りで押し。良いと思います。現状安全牌が6sしかなく、抜いた後もオリきれる保証はありません。リーチに通った筋もまだ6本、1pくらい押すのはOKだと思います(もし通れば、最悪もう1巡凌ぐこともできるので)。
9巡目、なんとトップ目の親からも追っかけリーチが。ここで掴んだ2sをツモ切り・・・ではなく、両者現物の1pでオリたのはナイスだと思います。2sは2人に無筋。さらにリーチ者間の横移動によって瞬間ラス回避の期待もできます。ここからは全力でオリる構えにシフトしましょう。
次巡、共通安全牌が無くなりました。ここからテンパイ維持&両者現物6pの筋ということでドラ3pをぶった切ってますが・・・これはどうなんでしょうか(笑)1p4見えなのでペン3pはありませんが、3pは生牌でシャンポン怖い、2p4pも生牌でカン3pも十分可能性あります。絶対ダメだ!とはいいませんが、自分だったら6sを切りそうです。上家の現物、下家の片筋(ドラ傍で怖いですが)。こういう2軒リーチに囲まれた時、個人的には「両方にそこそこ通りそうな牌」ではなく「片方に100%通り、もう片方にもマシな牌」を選ぶのが好みです。この辺は趣味嗜好で分かれそうですが、参考までに。
12巡目、ここから両脇に通っている6sではなく9p切り。これは良い判断だと思います。その理由は対面。前巡にワンチャンスとはいえリーチ2軒に通っていない7p切り、そして中のカカン。どうやらヤル気が残っている様子。6sは対面に両無筋ですが、9pは上家と対面の筋、下家の現物です。一旦警戒の意味でも9p切りという判断ですね。
粘りに粘ったご褒美の横移動!!やったね。
【南3局0本場】
ここから打2mは面白いですね。牌効率通りなら5m切りでしょうが、ここは面前も残しつつも喰いタンを見据えた一打かと思います。3900で対面をかわしてオーラスを3着目で迎えることができますので、高打点よりもむしろ和了りの価値がメチャクチャ大きい局面ですね。ちなみに次巡1mを引いて早速裏目っておりましたが、まあ気にしない。
ナイス一人テンパイ!!
【南4局1本場】
オーラスの条件確認。上家親の和了り、下家の和了りが3着終了でラス回避。2着浮上には500-1000ツモ、2000は2300出和了りでも同点で席順2着です。下家1300直撃もOK。基本的には、和了り2着のような感覚ですね。放銃は即死でラス転落終了なので、対面以外の両脇にはオリの選択肢を持っておきたい所。
6巡目、ここから3s切りとしていますが打6pをおススメします。既に中ポンテンの取れる5ブロックが揃っていますので、6pと3sは明確に不要牌。カン4mが不安でリャンメン変化の種として6pを残したのかもしれませんが、マンズは6m喰い伸ばし(57チーで4-7m待ちに変化)もできます。そして何より、この6pが全方位に両無筋で危険なんですよね。一方で3sは上家対面の筋になっており、安全度に明確な差があります。ちょっと面倒ですが、不要牌は毎巡丁寧に安全度比較を行いましょう!
結果論ですが、こうして下家に2副露が入ってしまうと、この6pは切れなくなってしまいますよね(3sはたまたま5sワンチャンスでやや切れそうな牌になりましたが)。これが上家対面でも同様に6pが放銃抽選を受けることになってしまいます。まさに1巡の後先。
さて、下家2副露でテンパイ濃厚。5sポン打4sなので、ソーズブロックは完成。素直な河なのでタンヤオでしょうか。するとピンズ上が本命、+マンズ下もやや怪しい感じ。現状自身のイーシャンテンから勝負しに行く判断もあるとは思いますが、下家に1000点放銃でも即死なので個人的には東対子落としで一旦回りつつ、下家か上家親の和了りを祈って3着やむなしの構えを取りそうです。ラス目の対面は押すしかないので、下家に突っ込んでくれることも期待できますよね。なお、ここでは運良く下家が上家親のダマテンに放銃。棚ぼたの2着浮上となりました。
全体的には、大きなミス?などは特に見当たりませんでした。手牌進行の攻守のバランスも良く、筆者と比較的スタイルが似ているような気も。Twitterのプロフによると麻雀を始めたのが2020/09月とのことで、自分も同じくらいのライバルとして切磋琢磨していきたいですね。今後のさらなる成長に期待ということで、以上対ありでした!
あ、ちなみにトップは僕でした^^ニッコリ
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