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『今日からこっそり聴いちゃいます』あとがきと読んでくださった方へのお礼


あとがき

商業的に描いたわけでなければ、どこかに載るわけでもない漫画なんですが、自分にとっては初めての創作漫画を描き終えたので、なんだかすっごい偉業を成し遂げたような気持ちです。この嬉しい気持ちを忘れないためにも、ちょっとだけ大袈裟ですが、あとがき書かせてください。

今回この漫画を描くにあたって。ここ2,3年ずっと創作を描いてみたいと思ってはいたものの、設定やキャラクター案がなかなか浮かばずに後回しにしていました。そんな時にコロナウイルスが流行り、仕事は激減し、毎日することがなくなってしまったので、ピンチをチャンスに変えるべくチャレンジすることにしました。

案が浮かばない問題を解決してくれたのは、友達からの『ユータヌキさんの漫画、ドラマで観てみたい』って一言。
今まで現実的にあり得ないものを描くのが苦手だった僕にとって(だからエッセイばっかり)、その一言は大きな救いになりました。創作漫画・アニメを作るのではなくて、ホームドラマのような人間関係の面白さを描くものなら描けるかもと思うと、どどどーっとイメージが沸きはじめ、『新社会人の弟をどうにかして助ける姉』という設定はすぐに生まれました(キャラクター案は、自分がドラマを作るなら誰に出演して欲しいかという図々しい妄想を膨らまして考えました)。
あと、題材になっている広告会社や起きた出来事は実体験を元に作ったので、半分創作・半分エッセイです。

大まかに設定が決まってからはテキストでストーリーを作り、何度も読み返しては修正した後、コマに落とし込み。スマホ、パソコン、プリントアウトといろんな形で読み返しては修正。こんなにちゃんと構成考えたのはじめて(約2ヶ月)。

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今回44Pで1時間ドラマ1話分のイメージだったんで、ツイッターで毎日4Pずつアップしていくのは読んでくださった方にとってはフリになるページの日が多くて退屈だったんではないかなと思いました。
というのも、当初は連載を求めて、どこかの出版社に持ち込みしようと思っていたので、40Pまとめて読める構成で作ってました。なので最初は主人公が弟コホクで、盗聴していた姉が影の主人公。"盗聴していました"ってのは最後の最後まで言わないオチの予定でした。

…でも、清書をしてる途中で、やっぱりツイッターで4Pずつ発表しようと考え直し、オチで考えていた"姉が盗聴してる"ということを最初に種明かしする形にしました。故に全構成やり直し(地獄でした)。

結果的にSNSで公開していったことが正解だったかどうかわからないんですが、自分的にはそれでよかったです。というのも、必死で構成したにも関わらず、毎日公開後にいただく感想を読んで自分が全く客観視できてなかったことを痛感し、全ページ公開直前まで修正していました。想像力のなさとか感情移入のヘタさを思い知った〜いや〜創作難しい。


そんな中でも特に嬉しかったことを書かせてください。

10日目のパン屋さんに親子がやってくる場面で感動しましたと感想をくださる方が多かったこと。
今までずっとエッセイ漫画ばっかり描いてきた理由の一つなんですが、人の心を揺さぶりたい・感動させたいが為に構成を考える自分にあざとさを感じていました。

なので、出来るだけ楽しいだけのものを作ろうとここまでやってきました。もちろんこの漫画もそのつもりでした。そのつもりだったんですが、途中からキャラクターに対して愛着が湧いてきて、登場人物全員幸せになって欲しい!!!って作品に対しての見え方が変わっていき、あのシーンができました。

自分の中でスーッと流れ着いたようなシーンで、それで読んでくれた人の気持ちを動かすことができた(何かを感じてもらえた)ということがすごく嬉しかったです。
創作漫画ならではの良い面を見つけだすことができたような気がしました。


そんなこんな試行錯誤しながら生み出した44Pをたくさんの方に楽しんでもらえてすごく嬉しい気持ちでいっぱいですし、今ではキャラクターのことが愛おしくて仕方なくなってきてるので、早く続編を考えたいと思います。


スペシャルサンクス

今回の漫画を作るにあたって、三川夏代さんに構想からサポートしていただきました。

三川さんは元々広告代理店で働かれていて、その時にお仕事をいただいたり、色々を相談に乗っていただいたりとお世話になっている方。

たまに近況を連絡し合っていて、ある時『今度創作漫画に挑戦しようと思っています』って話したら、お手伝いさせてください!って。僕が苦手なキャラクターの深い設定や、客観的な目線で意見を出してくれました(なにより観せるたびにめちゃくちゃ褒めてくれるのがメンタルを支えてくれた)。
自分一人やと絶対ここまでできなかったー!

本当に心から感謝しております…!


さいごに

第一歩目の作品で、至らない点ばかりだったと思いますが、自分的にはすごい面白い作品が作れたんじゃないかなと思っています。これをもっとしっかり練り直して、続編を考えながら色んなとこに持ち込みしていきます。
いつかどこかで連載できるよう楽しみでいてもらえると幸いです。

(あとがきも初めて書いたんですが、こんな感じで大丈夫でしょうか…)

最後になりましたが、漫画を読んでくださり本当に本当にありがとうございました!


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