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ものつくるひと

一緒に仕事をした大先輩のことば。

クリエイターは勤め人じゃない

こういうものをつくる仕事ってのはさ、勤め人っていう人種じゃないんだ。ある意味みんな個人でやってるわけ。そりゃいろんな専門的なこと、全部1人じゃ出来ないから、協力するんだけどね。
でも何時から何時までとか誰かに決められて働くような仕事じゃないじゃない。朝型でやるか夜中までやるかは人それぞれでさ、朝早く来て日付変わるまでやるのが当然とか、そういうのを誰かに決められてやれる仕事じゃないんだよ。まあまず俺が思うのは、夜中までやったったってロクなアイデア浮かばないんだよ。寝て、食って、遊んで、仕事するってことだ。それができる生活をしなさい。ものづくりで食いたいなら。今のところか、別のどっかに勤めるにしてもね。

信頼で食う仕事

こういう仕事はさ、小手先じゃないんだ。そりゃ基本の腕がないと話にならないし、新しい技術をどんどん身に付けてかないとすぐダサくなる。でも技術があっても仕事がないと食えないからね。勤め人なら仕事は降ってくるからいいけど、そうじゃない場合は自分で他人やどっかの事務所とかと繋がってないといけないんだ。なにかの縁で仕事をした時、小手先の技を披露するんじゃなくて、やっぱ下調べとかさ、なにをどうしたいって考えを持ってるか。そこなんだよ。ちゃんと仕事に向き合ってるか。それで信頼されれば、その時しょぼい出来に終わっても相手の頭には残るから。

いつかはこない

海外行ったりさ、北海道一周とかでもいいよ。そういうの若いうちにいっぱいやりな。そういう経験はね、リタイア後にとっておいても結局やらないか、やっても「もっと若いうちにやりゃよかった」って思うのがオチだよ。俺だってこの歳(60代)で海外いって巡礼して、よかったよ。また行きたいと思ってるけど、やっぱ若いうちに行くべきだ。日本人は仕事辞めて来たって奴がおおかったね。在籍してやれやしないでしょ、日本の会社じゃ。だめだね。
そういう経験して、人生豊かになってさ、仕事もやる気なったりするもんじゃないの。

…まさかこれをこの案件やってる間に、この人に言われるとは思って無かった。笑

明日の私の道はどっちだろう。
ものつくるひとか、勤め人か。

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