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俺のおやじ、ミノル 【其ノ拾漆】俺のおやじ、ミノルとその悪友軍団は、俺の披露宴の前から酔っぱらってた


俺のおやじ、ミノルは、
俺の結婚式で大いにふったかった。


今から20数年前、俺は浦安にある
ディズニーランドのオフィシャルホテルで
結婚式と披露宴を挙げた。

おやじは田舎から貸切バスに乗って、
おやじの悪友たちと一緒に
会場のホテルにやってきた。

式を挟んで披露宴には時間があったので、
おやじの悪友たちは、ラウンジで一杯飲み始めた。

これが、悪夢の始まりだった。。。。。
 

披露宴に入る頃には、おやじの悪友たちは
すっかり出来上がってしまっていたのだ。

ついでに言えば、
おやじも出来上がっていた………

そのテンションの高さは、
俺の友人以上。

特に俺の田舎の親友は
同じテーブルにいて、奇声を上げる
じいさんたちに、だいぶ気を揉んだようだ。

披露宴が始まってからの2時間、
なんとか最低限の粗相で済んだものの、

かみさん方の親類縁者に被害が及ばなないものかと
内心ヒヤヒヤしていたことを
俺は未だに忘れない。


最後に新郎の父から
来賓へのメッセージを述べる際には、
そのアブナイ連中の方向から
おやじにやんやと喝采が浴びせられていた。。。。。

どっちが主役なのか!?

ま、いいか(笑)


ぴーこ

   


(追伸)
じつは、後で友人から聞いた話だが、
おやじとその悪友じいさんたちは
   
田舎から浦安の会場までチャーターした
マイクロバスの中で、
  
すでにウィスキーのボトルを
開けていたそうである。
  
つまり、会場に到着した時点で
ある程度出来上がっていたわけだ。
  
 
式のほうに参加されなくて
ほんとよかった!!
  
指輪の交換のときに
「いよっ!ご両人💛」とか声かけられたら
 
こっぱずかしいからなぁ…(*^_^;*)
   


#創作大賞2022

#俺のおやじミノル

実家にいた頃は、俺にはおやじはいるのか?と思うくらい、夜遅くまで呑みあるっていて顔を見る機会も少なかったおやじ、ミノル。晩年は缶ビール1本を飲むか飲まないか、というレベルの酒量でしたが、それでも楽しく嗜んでいたようです。おやじへの酒代として大切に使わせていただきます。