自分たちでお片付けができるようになりました(パート保育士の雑記2)

先日、保育園での子供たちとお片付けのことを書いた、その後。
この投稿から2週間ほど、紆余曲折を経て、最終的に
子どもたちは、ほぼ毎日、自分たちでお片付けができるようになった。

その理由は、大人(先生)が変わったこと。

お片付けの様子を園長先生に見てもらい、アドバイスをもらって改善した。

大人が変えたことは・・・

1.大人は子供に片づけを任せたら、そばで見守らない。注意もしない。
2.大人は時間内に片づけを終了しなくてはならないという考えを手放す。
3.大人は(こっそりちらりと、様子を見るとはしても)お片付け以外の
       自分の作業をする。

<前提1:子供たちに、「自分で遊んだものは自分で片づける」ことが大切なことは、事前に話をして納得しておいてもらうこと。>

<前提2:認可外保育園で、0歳~6歳合同保育。
     片付け人数は最大12人くらい。少ない時は4人くらいの集団。ゼロ歳児は片付けには参加せず、保育士が見る。1歳児は場合によるが、貴重な片付け戦力となっているケースが多い。>

詳細・・・

1.について
先生は”片付けができない問題は彼らの問題であって、私の問題ではない”と思うこと。
何かあった時に、自分が介入して改善しようとせず、見守る。

園長先生のアドバイスとして、
片付けができないのを、先生が注意をすると、「片付かない」という問題は子どもたちの問題から先生サイドの問題に移る。
子どもたちは「怒られるから片付ける」が、自分たちの問題として受け止めることがなくなってしまうとのこと。

2.について

⇒30分も経ってるのに、まだ終わらないなんて!と思うとつい介入してしまいがち。最終目的をしっかり把握すること。
片付けの「今日じゅうに部屋がきれいな状態になること」ではなく「子どもたちが自分で考えて動けること」だと考えるならば、”もしダメなら翌日登園してから片付けの続きをさせてもいいや”という気持ちで臨む。

※「もしダメなら」の対策は、判断する人によって、また園の状況によって異なると思われる。絶対ではないと思う。



3.について
園長先生のアドバイスとして、
もし、自分たちの作業を監視するために、先生が横に立って自分たちをずっと見ていたら? ちょっと遊んだだけで、すぐ怒られたらとても動きにくい。
さらに、「見ている暇があるなら手伝って」と感じるだろう。

大人でも、自分たちの作業を、横に部長や上司が仁王立ちになって、少しでもミスしたらすごくやりにくい。

それより、「あんたたちの仕事は片付け、先生は別の仕事をするから、あんたたちも頑張ってな」「どうしても片付けてくれなくて困った人がいたり、子どもで解決できないことがあったら先生に相談してきて」というスタンスで臨むのが一番良い。とのことだった。

実際、片付けがうまく回るようになったら、
時にはちょっと遊んじゃったりしながらも、
子どもたちが自分たちで、片付けない子に注意をしたり、大きい子どもが小さい子どもをリードするなどして、自主的に動く集団となった。

それぞれの園や、子どもの性質や、その他さまざまな要因で
状況は変わってくると思うので、これがスタンダードだとは思わないけれど、今回の対応の中で「その問題は彼らの問題だ。私の問題ではない。」と考え、距離を保って見守るようにするという考え方は、私にとってとても役立つものだった。

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