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ビールの色の違いは

 ビールは、原料となる大麦を発芽室で適度に発芽させたあと、乾燥室で熱風で焙燥(ばいそう:熱で乾燥させること)されます。

 この、焙燥の度合いによって麦芽の色が変わってきます。

麦芽の色でビールの色が変わる

 ビールの色を決める要素が麦芽の色素です。

 焙燥の度合いが軽いと、薄い黄金色に、焙燥の度合いが高いと、黒に近い濃い色になっていきます。黒ビールなどは、100℃を超える高温で焙燥されています。

ビールの色は約40種類

 麦芽の焙燥度合いで変わるビールや麦芽の色を表現するための単位にSRM・EBCというものがあります。

 SRMはASBC(アメリカ醸造化学者学会)が1951年に採用した表現方法で、EBCはEBC(ヨーロッパ醸造学会)が定めた表現方法。どちらも色合いを約40数段階に区分したもので数値が大きいほど色が濃(黒)くなっていきます。

 日本で一般的なピルスナータイプのビールはSRMで2.0、EBCで4.0~に区分され、スタウト等の黒ビールと言われるものはSRMで29.0~、EBCで57.0~に区分されています。

Color based on Standard Reference Method (SRM)

Standard Reference Method - Wikipedia

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