【マクロ経済学】IS・LM曲線について

【IS曲線(横軸:国民所得、縦軸:利子率】
定義:財市場が均衡する利子率と国民所得の組み合わせを描いたもの。
🔸ポイント
①投資の利子弾力性が大、限界消費性向が大→IS曲線は緩やか
→投資の利子弾力性がゼロ→IS曲線は垂直
※投資が増えれば所得も増加。限界消費が大きいほど消費は大きく増加し、さらに大きな所得増加をもたらす。
②投資の利子弾力性が小、限界消費性向が小→IS曲線は急
→投資の利子弾力性は無限→IS曲線は水平

<拡張的財政政策→減税・政府支出増>
③減税・政府支出増→IS曲線右シフト
④増税・政府支出減→IS曲線左シフト

<超過供給・超過需要>

⑤IS曲線の右上→超過供給
⑥IS曲線の左下→超過需要

【LM曲線(横軸:国民所得、縦軸:利子率】
定義:貨幣市場が均衡する利子率と国民所得の組み合わせを描いたもの
<貨幣需要>
①国民所得に比例する取引需要と予備的需要②利子率に反比例する投機的需要
<貨幣供給>
実質貨幣供給=名目貨幣供給(M:マネーストック)➗物価
※マネーストック=ハイパワードマネー×貨幣乗数
ハイパワードマネー:日銀が発行した紙幣+流通通貨+日銀当座預金
マネーストック:一般法人、個人、地方公共団体が保有する紙幣と通貨

🔸ポイント
①貨幣需要の利子弾力性が大きい→LM曲線は緩やか
②貨幣需要の所得弾力性が小さい→LM曲線は緩やか
③流動性のわな=貨幣需要の利子弾力性は無限大→LM曲線は水平

<拡張的金融政策>
④金融緩和(買いオペ、政策金利引き下げ)→LM曲線は右シフト
流動性のわな→金融政策は無効、財政策は有効

<超過需要・超過供給>
⑤LM曲線の右下→超過需要
⑥LM曲線の左上→超過供給

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