中小企業診断士試験 令和3年度事例II復習

🟤豆腐の製造販売事業者
地域資源
①軟水で良質な地下水
京都の老舗で修行した職人が多く、同地の繁盛店を支えている
 ・新しい素材を使った菓子で人気の和菓子店
 ・予約が取りにくい割烹

🔹1953年 1代目
誰に:X市住民
何を:地元産大豆、水にこだわった豆腐←好評、幾度も表彰。
どこで:X市商店街
方法:店頭販売

🔹1981年 2代目
機会:量販店の出店
市場開拓戦略で事業拡大
誰に:量販店
方法:卸売販売
対策:工場新設、パート社員を増加し生産量拡大

🔹2000年 3代目(京都で修行)
機会:PB製造の打診。
製品開発戦略で事業拡大
誰に:量販店
何を:PB商品
対策:PB専用の材料用倉庫と建屋建築、パート社員を増加し生産量拡大

🔹2015年 3代目
脅威:コンペ敗北。
弱み:投資した設備・建屋の埋没コストが発生。

X市の大手米殻店Y社事業買取⇔Y社とB社はwin-winの関係
Y社のメリットは在庫用倉庫と良質な軟水を採取できる井戸の獲得。
B社のメリットは地下水を独占販売できる

(Y社の強み)
・米の全国向けECサイト保有。注力。
・「X市の魅力を全国に」という思いからX市企業とコラボ企画しY社サイトで販売。グルメ雑誌に掲載されたこと機に全国の食通を顧客として獲得。

⭐️新規事業検討開始
  ・
各地の成功例を参考☞冷蔵販売車を使った豆腐の移動販売。
  ・売上早期回復☞フランチャイズ方式導入
  (フランチャイズの役割)
   ・B社(フランチャイザー):マーケティング活動、支援活動
   ・フランチャイジー:担当地域の販売専念。登録料と冷蔵販売者用意。

🔸B社のマーケティング戦略
誰に:X市に住む高齢者
何を:地元産大豆を使用した豆腐。月替わりの新商品:絹ごし豆腐、木綿豆腐、柚子豆腐、銀杏豆腐といった季節の変わり豆腐。
いくらで:高価格帯
どこで:戸別訪問、商店街、遊戯施設、病院などの駐車場
    効果:井戸端会議☞(コミュニケーション活性化)☞口コミにより客数増加
方法:対面販売。
宣伝:デモンストレーション、試食を通じて商品の良さを説明
   効果:客単価向上
コミュニケーション:高齢者は電話。若者はIM

🔸B社のブランド戦略
<顧客識別マーケティング>
目的:顧客ロイヤルティを高め、口コミを誘発。顧客生涯価値も高める。
方法:買上金額の上位の顧客を抽出(デシル分析)し、
   顧客家族を収穫祭に招待。
   ・大豆の収穫体験(メリット:収穫の喜びを顧客と共有)
   ・食事会開催。B商品を使った肉豆腐や湯豆腐振る舞う他、
    炊き立て新米と温かい豆腐を乗せた豆腐丼が評判。
(B社の弱み) 
・ECサイト構築・運用ノウハウなし

(市場課題)
・X市の主婦層が少ない。

外部環境の脅威:新型コロナウィルスの蔓延。
・試食の自粛
・駐車場☞戸別訪問。戸別訪問も✖︎
・食事会中止。収穫祭のみ実施

外部環境の機会①
①豆腐丼を惜しむ声
②自宅での食事にこだわる家族の増加。主婦層にも人気

🔹外部の脅威の中生まれた機会に対したB社成長戦略について
新商品開発戦略
何を:豆腐・にがりをセットにした手作り豆腐セット

それでも売上の3割まで落ち込む。

外部環境の機会②
・人的接触を避けたい
・不在時でも配達を希望

🔹外部の機会に対してB社の戦略
・生協を参考に置き配を検討☞非対面販売へ
・コミニュケーション戦略:人的から非人的へ拡大
・製品戦略:豆腐やおからを原材料にした菓子類の商品開発
・流通戦略:全国向けネット販売



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