ノーアスペクトは、ホロスコープ読み解きに欠かせない要素
ノーアスペクトとは、
メジャーアスペクトを形成しない天体のことです。
ノーアスペクト天体は、
他の天体と繋がりを持たない状態なので、
その天体の力が思う存分発揮できる反面、
孤立しやすく暴走しやすいという側面もあります。
実際にノーアスペクト天体のあるホロスコープを見ていると、その特徴はかなり見て取れることが多いです。
例えば、政治家の小泉進次郎さん。
「小泉構文」と言われる独特の言い回しをされることで有名ですよね。
彼は水星ノーアスペクト。
月の欠損について調べていたときに、
「彼の、言いたいことがよくわからないところは、月獅子座の欠損である」
という内容のネット記事を見つけて、
「いや、どちらかというと、
あれは水星の影響なのでは?」
と思い、ホロスコープを確認すると、
やはり水星ノーアスペクトでした。
水星ノーアスペクトは、
話し方や文章の組み立てが独特で
思っていることが上手く伝わらなかったりします。
しかし、水星ノーアスペクトだからといって悪いことばかりではありません。
最初は意思疎通の問題があるかもしれないですが、
知性が活発に動くのを良い方向に活用していくと
勉強熱心になり、研究者になったりする場合もあります。
確かに彼の言ってることはよくわかんないかもしれないけれど、今後水星ノーアスペクトが良い形で活かされる可能性も考えられるでしょう。
あとは最近、たまたま本屋さんで見かけて買った
池田清彦さんの「共感バカ」という本。
かなり蟹座と山羊座のエネルギーで作られる社会の悪いところを批判したような内容でした。
書いてあった内容は、風の時代に移行する上で
必ず必要な感覚だろうなと感じたので、
作者の人、絶対水瓶座の天体持ってるだろうな〜と
気になって調べてみたら、
なんとまさかの太陽蟹座さん!
予想と大外れで「えっ?なんでだろう?」と
よくホロスコープを見てみると、天王星がノーアスペクト。
なるほどな。と納得です。
「共感バカ」に書いてあった内容は、
蟹座でコミュニティや大衆に興味がありながらも、
天王星ノーアスペクトの独特で革新的な世界観を持っているからこそ書ける内容だと思います。
このように、ノーアスペクト天体は、
その人のホロスコープの大きな特徴となるため、
ノーアスペクト天体を見逃すと占断が狂います。
ノーアスペクトの判断基準は、
まずはメジャーアスペクトを形成していないこと。
ノーアスペクトを判断するときは、
150度や135度などのマイナーアスペクトは含めずに考えます。
さらに、オーブはややタイトに取ります。
好みによりますが、オーブ5度以内(セクスタイルは4度または3度)で見ると良いのではないかと思われます。
かなりタイトですが、
オーブを狭くとっておくと、見逃しやすいノーアスペクトをピックアップできますし、
何より占断の精度が上がります。
太陽と月はオーブを広く取ることもありますが、
ノーアスペクトを見る時はオーブ5度で見ます。
太陽と月のノーアスペクトもかなり特徴的なので見逃さないようにしたいですね。
例えば、私は金星が冥王星とオーブ6度でトラインとなっていますが、ノーアスペクトとして見た方がかなり納得いきます。
金星ノーアスペクトは、社交性や人間関係の形成が
他と繋がっていないことで、
人に愛されたい、好かれたい欲求が強くなります。
あとは、独特な美的感覚を持っていて
人とは違う価値観に悩みながらも
それを追求していくようなエネルギーです。
人と全く繋がってない感覚は、
幼少期からかなりあったので、
金星ノーアスペクトは納得の配置です。
私の場合は、金星がヨッドの頂点にもなっていて
かなり人間関係で悩みや葛藤が多そうなホロスコープだなぁと常々思います(笑)
あとは、太陽ノーアスペクトは
著名人にも多いので、個人的に注目しています。
例えば私と同年代の方だと、
DJ社長さん、はじめしゃちょーさん、ローランドさん、などなど
分かりやすく太陽ノーアスペクトらしさが見て取れます。
DJ社長さんは、最近いろいろと話題ですが
あれはノーアスペクト太陽が暴走している時の典型のように感じます。
元々は、良い意味で人と違うことをすることで活躍されていたように思いますが、暴走ぎみになると人からは理解されないような行動に突っ走ってしまうことがあるんです。
はじめしゃちょーさんも、今のように気軽にYouTubeをしている人が少ない中で、YouTubeを始めて成功されていますし、
ローランドさんも、人とは違った魅力がありますよね。
ノーアスペクトでも、太陽のエネルギーなので、
すごく人を惹きつける力があるんです。
ちょっと変わったことをしていても
それが魅力になるというか、
なんだかすごいことをしているんじゃないかって
錯覚してしまうようなカリスマ性があるんです。
なので、結構変わったことをしてても
なぜか一定数のファンが付きます。
歴史上の偉人では、ナポレオンやケネディ大統領も太陽ノーアスペクト。
それぞれ全然違う人生ですが、
なぜかカリスマ性があり、人々を動かす力を持っていますよね。
月の欠損を調べていたときに
マドモアゼル愛先生のホロスコープも拝見させていただいたのですが、
愛先生も太陽ノーアスペクトでした。
「月は欠損である」という
今までの占星家には全くなかった発想で
多くの人に支持されているのは、
まさに太陽ノーアスペクトだと思います。
このように、ノーアスペクト天体は、
出生図を持ち逃げしてしまうと言われるほど
強い影響力を待ちます。
ホロスコープを読み解く際には欠かせない要素なので、見逃さないようにチェックしていきたいです。
また、私を含め、
ノーアスペクト天体を持ってる人は、
最初は周りと繋がりにくい感覚もありますが、
自分なりのペースでそれを極めて行くことで
天体を活かせるようになるでしょう。
望月ことり
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