品質保証部の魂
私は今機械メーカーの品質保証部に所属しています。
仕事の内容は、お客様のところで起こった不具合の情報を確認したり、
月に何回か出張してお客様の機械がが壊れた原因を調査したり、工場に行って作ってる機械に問題がないかチェックしたりもします。
たとえるなら消防署みたいなところで、問題が起こったらすぐに出動して対処しないといけない。何も問題がなければ予防活動です。
予防活動というのは、過去に起こった同じ問題が発生しないようにする、過去の問題を生かして新しい不良が発生しないようにするようなことです。
私はこの仕事に責任とやりがいを感じてるんですね。なんせ製品の品質を確保するための大事な仕事ですから。
でもうちの会社の品質保証部というのは、組織ヒエラルキーの底辺に位置しています。これが残念でしかたない。
利益を生んでいない、クレームの対応にお金ばっかりつかっている。開発部門が新しいものを考えて工場は作ってお金を稼いでいる。品質保証部は何の利益もだしていない、だから会社に貢献していないというようなことを平気で言う人がいるんです。なにいってだか、品質保証部はあなたたちのお尻を吹いてるんですよ。
部長や課長の大半は、開発部門で出世できず、出世路線は外れた人が都落ちしてきた人たちですね。なんで開発部門でマネージャーをする能力がないと判断された人が、品質保証部ではマネージャーができるってことになるのか意味不明ですが。開発部門でできない人は、あいつできねーから品保(品質保証部)送りやな。なんでことが平気いわれてます。
トヨタは品質最優先で品質保証部は権威ある部門なんてのを聞いたことあります。うらやましいですわ。文化ちがうんでしょうね。
そんなこんなで、上司はできない人ばかり、周りはくらーい顔して元気のない人たちばかり。でもそんな中でも、私は前を向いて、お客様のために品質を確保する大事な仕事をしていると誇りをもって日々奮闘していきます!!
ちなみに私は、開発から都落ちしたのではなく、転職して入りました。
もう12年前ですけどね。最初の日に朝礼であいさつしたときに見た部員の顔が忘れられません。目に力がない、無表情な死んだ魚です。
みんなが生き生きと笑顔で働ける活気のある職場にしていきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?