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『ゴジラ-1.0』モノクロ版

劇場鑑賞
モノクロ版は旦那さんの選択。

ほぼモノクロ映画を見たことがない。自宅テレビで『東京物語』を見たくらい。まして、大きなスクリーンでなんて。

慣れはやっぱりあって。はっきりと見えないところとか悩ましかったけど、新しい体験で面白かった。

少し長めの125分は、一瞬も飽きずに進んでいく。違和感のないストーリー展開も秀逸。

よく舞台をこの年代に設定したなぁ…って驚く。
ゴジラという生物?を描いたというよりも、戦後の日本の復興を描いたかのような映画。

着々と復興を遂げている東京が、再び一瞬にして焼け野原になる。戦争の再来のような惨状にどれほどの絶望を抱いただろうか。

ゴジラが襲ってきてる時点で空想の世界なんだけど、映し出される人々の感情はリアルに思えて。

ゴジラの詳しい説明をしない選択が、オリジナルゴジラへのリスペクトなのかなと思った。オリジナルゴジラの持つ存在感を信じた、みたいな。
ゴジラを詳しく解説しないからこそ、人間ドラマの映画になった感じがする。

ネタバレしないように、どう書いていいか迷うけど…
音の使い方で、こんなにもたかぶるか!っていう演出が忘れられない。自分の鼓動が聞こえてた気すらする。今でもその時の、耳をつんざく感覚が残ってる。映画館じゃないと絶対知りえない経験だった。

個人的にこのメッセージに弱いんだなぁって、改めて思ったのは「生きろ!」って言われること。

生かされた側は生きなくてはいけない。
言い換えたら、生きていいってこと。

誰もいなかったら嗚咽してたなってくらいだけど、ツーって流れるくらいで耐えた。

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「生きろ!」と言われるといつも、Coccoを思い出してしまう。これもまた、号泣したんだった。

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