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寄席の危機を救え〜クラウドファンディングの快挙

4→4→4→1だった。何かと言えば、私が寄席に行った回数である。つまり、2017年から19年までは、年に4回行っていた。昨年は神田伯山の真打昇進披露興行のみ。今年は、ここまでは桂宮治の真打披露目の1回だけである。

決して頻繁に通っていたわけではないが、私にとっても重要な場所の一つである。そんな寄席が危機に陥っている。もちろん、原因はコロナ禍である。今回の緊急事態宣言下、当初は寄席を開業していたことが物議を醸したことも記憶に新しい。

象徴的だったのは、上野の鈴本演芸場の動きだった。1月末に社員を一旦解雇し、一部をアルバイトとして再雇用。さらに、夜席をなくし昼席のみの興行で月曜日は休みという措置である。寄席は、いつも空いているのが当たり前という状況を崩さざるを得ない状況の背景には、半年で数千万円にのぼる赤字。

寄席側も配信など努力はしているが、とても十分な収入には結びつかない。そんな中、落語協会と落語芸術協会が手を組んでクラウドファンディングによる支援活動に乗り出した。その内容については、この記事に詳しく書かれている。また、ラジオ番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」で、春風亭昇太が喧伝していた。

私もぼんやりと寄席の行く末を心配していたが、このような環境下、寄席通いにも二の足を踏んでしまう。そんな中で、このクラウドファンディングの報道があったので、少しでも協力しようと思い、サイトにアクセスした。

嬉しかったのは、既に目標金額5千万円に近い金額が集まっている。5月20日のことである。記者会見が開かれたのが5月18日なので、順調な積み上がりである。多くの人が、寄席を応援している。日本人は捨てたものじゃない。

そして、昨日(21日)には5千万円達成との報が流れた。とは言え、寄席5軒で5千万円は決して潤沢とは言えず、目標金額も上方修正。もっともっと積み上がればと祈る

クラウドファンディングのサイトはこちらである


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